「偶然の学校」1期生による座談会:前編

2017.1.30 18時01分
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「偶然の学校」に昨年4月より参加している1期生から4名に集まってもらい、実際に参加してどのように学校のことを感じているのか、生の声を聞いてみました。参加者は、社会人の濱野さん、小布施くん、学生の西村さん、大村くんです。2期に参加したいと考えている方々の参考になれば幸いです。まずは前編をどうぞ。

 

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中井:忙しいところ集まってもらってありがとうございます。「偶然の学校」の1期生を代表して4人に来てもらいました。今日は、これから2期の受験を考えている人のために、話をしてもらえればと思ってます。

 

まず、みんなが「偶然の学校」に応募しようと思ったきっかけはなんだったの?

 

大村くん(以下、大村):

ぼくは大学生なんですが、第1志望のゼミに落ちて悩んだ時に、たまたまこの学校の企画を知って、飛び込んでみようと思いました。これまでずっと、学生しかいないコミュニティで過ごし続けたので、社会人と接する機会があるのも魅力的でした。

 

濱野さん(以下、濱野):

私は会社員として毎日仕事のルーチンの中で、思考が凝り固まっていく感じがありました。慣れもあって環境に順応はするけど、いまいち成長ができていないと感じていたんです。この企画は、自分が予期していない分野のスペシャリストに会えるというのが特に魅力に感じました。

 

小布施くん:(以下、小布施)

僕が応募した理由は2つで、危機感と劣等感があったからです。もともと映画を作りたいという目標があって入社したけど、希望とは違う部署に配属になりました。配属は数年間はそのままなんです。その間にも同期は番組を作ったり既に活躍しているけど自分は接待で飲んでるばかりで、このままじゃいけないと思いました。また、学生時代ずっとサッカーをやり続けてきた自分はそれ以外のことを知らなかったので、本を読んだり映画も観たりもしたけど全然足りていないなという不安があったので、この学校を受けることにしました。

 

西村さん(以下、西村):

私は大学で建築を勉強しているのですが、課題に取り組む時に建築だけを考えていてはいけないなと思ったときに、たまたまツイッターでこの学校を見つけて、自分の視野を広げるために受けることにしました。何かのジャンルのトップの方は他のことにもすごく詳しいと感じていて、自分も普段は興味が無いことにも取り組みたいと思いました。

 

小布施:

面接のときも、受かってから話してみても、みんな、現状に満足していない人が受けに来ているのかなと思いました。

 

中井:

自分で言うのもアレだけど、なぜ、前例もない得体の知れないこの学校の企画を選んだの?

 

西村:

学校の情報がツイッターでまわってきたときに、学校の期間が一年と長いし迷ったけど、せっかくだったら応募したいと思いましたね。もちろん応募する人は自分だけではないし落ちる可能性が高いと思っていたのですが、それでもとりあえず受けるのは良いのかなと思いました。

 

濱野:

私、受験したとき29歳で、本当に人生ってあっという間だなって思ったんです。気がついたら29でした。だから、何でもやってみようと思った時にやらないと、極端な話すぐに死んでしまうのかなと思いました笑 あの時に直感でやってみたいと思ったから今ここにいます(笑)

 

中井:

そうだね。忌憚なく言うと、何かをしたいと思う人と何かをする人の間には大きな川が流れていると僕は思ってる。この差は大きいです。頭で考えてはいて、何かをしたかったけど結局しなかった人は、ずっと何かをしたかった人にとどまってしまうんじゃないかなと思います。行動しないと結局は変えられない。受けに来た人は、みんな行動の川を越えようとしたのかなと思っています。

 

小布施:

僕は、それまで忙しく取り組んできた仕事がちょうどある程度落ち着いて、惰性で仕事をやり始めていた時に、ツイッターで目の前に情報がきたんですよ。「あ、これは自分を変えれるタイミングがやってきた」と思いました。

 

中井:自分たちが選考を通過できた理由ってなんだと思った?

 

西村:

えー、なんだろう・・・。でも、自分を取り繕うというよりも、自ら化けの皮をはがした感じでしたね。どういうことを書くと良いというよりも、素直に書いて、面接で話しました。

 

濱野:

そうだね、全部素直だった。私はまわりの受験者がどんなことを考えているのかなどを興味を持って聞いていました。普段は学生と触れ合うこともなくて、純粋に興味がたくさんありました。

 

小布施:

えー、そうなの?!ぼくは正直あまり余裕がなかった(笑)面接待ちの控室から結構ガツガツしていたと思います(笑)大村くんともたまたま同じグループだったから分かると思うけど、結構ガツガツしてたと思うなあ笑

 

大村:

確かにそうでしたね(笑)ぼくは、中井さんと面接で話したことの中で、勝因につながるものがあった記憶が無いです(笑)ただ、面白いことを言ってやろうみたいな狙いにはいかなかったです。いろいろ考えても仕方ないからとにかく素直に臨みました。

 

小布施:

ぼくは狙いにいきました(笑)

 

一同:(笑)

 

中井:でも、小布施くんのグループの面接は雰囲気良かったよ(笑)

 

で、受かった後、実際に学校に来てみて、どういう印象をもった?

 

小布施:

最初ぼくは学校のコミュニティというイメージではなく、目標優先で考えていたから、とにかく自分がどうステップアップできるかを考えて参加したので、クラスメートとの友達作りはあまり意識しなかったです。でも、実際に学校に臨んでみたら、まず授業でやってることも凄いし、その真剣勝負の場でまったく利害関係のない深い友だちが一気にできて驚きました。

 

大村:

すごく居心地がいいなという印象です。だいたいクラスになるとヒエラルキーがあって小さなグループに別れるものだけど、この学校はとてもフラットだった。そこがすごく好きですね。

 

西村:

年齢も職業もみんな全然違うのに、いざ参加すると全員フラットですよね。すごくやりやすいです。

 

濱野:

肩書とか年齢とか、そういうことで人を判断する人が誰もいないのがとても好きです。毎回の授業の課題でその人の内面が勝手に出てくるので、表面で人を判断することがまずないです。

 

小布施:

何かしら尊敬できる人が揃っているからかもしれないですね。全員が認めあっているという感じです。それも何かの能力としてのスペシャリストがいるわけでもない。人間的に尊敬できる部分があるように思います。

 

中井:

ぼくが生徒を選ぶ時に、能力だけで人を見ていることはまずないからね。2、30人のコミュニティで1年間の時間をかけて学校をやっていくことを考えた時に、どんな立場であれ、相手に対する敬意を払えるということがとても大事。1期生もみんなそれぞれ個性はあるけど、その点はブレなく選んだつもりだよ。一緒にいて居心地よくないと1年間はやっていけないでしょ(笑)

 

小布施:

そうですね。プライベートでもみんなで飲みに行ったり、映画を観に行ったりしてますね。さっきも言いましたが、こんなに仲良くなるとは思ってなかった。そして、普通に一緒にいて居心地いいだけじゃなくて、何かと刺激を受けられる人たちですね。

 

大村:

ぼくは理屈で納得できないとしっくりこない性格なんですけど、みんな本気で納得するまで話せる相手だなと思います。単に楽しいだけじゃないです。あと、年齢は、ぼくは最初気にしたんですけど、そういうことを気にしないほうがやりやすいなって途中から思いました。

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「偶然の学校」1期生による座談会、後編へ続く。

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