第11回
変態試写会

2017.9.29 19時15分
『ゲット・アウト』
監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー
試写会開催日:2017年9月29日(金)18時半開場/19時開映
作品公開日:2017年10月27日(金)TOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.
STORY
ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家へ招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。その夜、庭を猛スピードで走り去る管理人と窓ガラスに映る自分の姿をじっと見つめる家政婦を目撃し、動揺するが・・・
『ゲット・アウト』
第11回
変態試写会
天才のひとこと
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更新情報
次回試写会のお知らせ

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
2023.1.24 11時04分

試写会開催日:2022年1月30日(月)18時15分開場/18時半開映
作品公開日:2023年3月3日(金)
(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
思わず笑ってしまうほど怖い。
しかし笑ってしまうともっと怖い何かに気づく。
そんな恐怖と笑いのシーソーを繰り返すうち、
いつの間にか、人間が抱えている課題や潜在的な闇に、
自然と向き合わされていました。
その風刺力、あるいはユーモア、なんというセンス◎
恐怖に耐えかね、そのエネルギーを逃がすために笑ってしまう自分に気付きました。
一緒に観ている人たちが同じ場所で反応してくれると、ひとりじゃない!と心強くなります。
それくらい、誰一人信じられなくなる…
だけど、この映画を勧めてくださった中井圭さんのことは、あらためて全力信頼します。
何度か喧嘩をしたこともある、仲のいい友人を連れて観に行くことをおすすめします。
ああ、もう。たのしかった。
なんの前情報もなしに観ると…じわじわと違和感、からの恐怖、と思いきやなんか笑えてくる、けどやっぱ気持ち悪い。なんだか初めての感情でした。
観終わって仲間と感想を交え、ほっとし、面白い映画だったな、と。
差別という大きなテーマをこんなに怖く面白く描く人って今までいたんだろうか。
監督自身の体験が詰まっている映画なんだと思います。
映画は笑えたけど、笑えない現実がありますよね。
(日本も人種の差別という面では、後進国だと思う場面が日常で多々あります)
映画を見たあとに、「Key & Peele」というコントを見てみると、よりいっそう映画が面白くなるので、オススメです。
If you have followed Jordan Peele for a long time I think it is really fun to see how this film is very personal to his style of telling micro stories in acting. Some scenes are very “Key and Peele:esque” in how they are composed. It’s a thriller more than a horror movie maybe but some scenes are quite eerie in the beginning, towards the end it becomes more over-the-top and sometimes quite comedic in a similar vein as “Hot Fuzz” or “Shaun of the Dead”.
I like that’s it kind of a double edged satire which many people seem to miss but just like Key & Peele’s comedy it has several layers. Yes, the satire is partly about white people and their perceived “openness” but that’s just one layer of it, it’s also a parody of how historical movement of black rights influences the way you perceive the antagonists and their motives, which makes it even more brilliant. I really enjoyed this movie.
One of the most interesting American movies of 2017.
去年の夏、海で遊んでいると足の裏にウニの針が10本近く刺さり、あまりの痛さと恐怖から笑いが込み上げてき。圧倒的な恐怖は笑いを引き起こすという経験を、1年ぶりに映画館で再び体験するとは思わなかった。
オープニングから続く奇妙な雰囲気と、空気中に漂う細い糸のような違和感。
前情報なしで積もりゆく違和感の山を楽しんでほしい。
上映後「怖かったねー」という感想だけでは括れない。普段の生活の中に宿る言葉にできない「怖さ」がある気がした。
とても驚いて、怖くて、怖いことが起こってるのに笑ってしまう…。
最後、緊張の糸が切れて吹き出してしまいました。
いい意味で、裏切られました。
そして、興奮しました。
スニーク試写ということでこれから観るものがホラーなのか、サスペンスなのか、あるいは青春ドラマなのかわからないまま鑑賞しました。
サスペンスからホラーへ、そして文字通りの”ブラックジョーク”をいくつも盛り込んでカオス状態でクライマックス。鑑賞後のさわやかな感覚はなんでしょう。同じ変態試写会で観たコクソンのような、先日鑑賞した「新感染」のような、ジャンルを横断する映画はこれからも増えるような気がします。
ホット・ファズやヴィジット、ドントブリーズなどが好きな人には大変オススメです(設定やあらすじはどの映画とも違いますが)。
とにかく驚きました!
社会派の映画かと思ったら、コメディー?ホラー?サスペンス?
どういう風に観れば良いのか、かなり戸惑いました。
ただ、観ていく内に、ただ楽しんでいました。
さすが、「映画の変態」という感じでした。
「イット・フォローズ」「ドントブリーズ」のように、
社会的なテーマ×ホラー映画という組み合わせで2017年全米大ヒット中のホラー映画。
監督がコメディアン出身からか、いい塩梅に怖さも笑いも入れてくる。
「怖さ」と「笑い」は紙一重で、実は僕らが日常で笑っているシーンもその度合を変えればホラーになってしまうのだ。
そして、本作のテーマである、黒人差別の根底にある「黒人への妬み」。
それは日本でいま問題となっている、芸能人の国籍に関する炎上騒動にも見て取れるのではないだろうか。実は炎上加害者側も、羨ましさや妬ましさで石を投げているのではないか、と考えさせられた。
話がどんな展開になっていくのか、まったく予想がつかず、
怖いわ、緊張するわ、びっくりして飛び上がるわ、笑うわで大変でした。
怖がることと笑うことって、反射的でどこか似てるんですね。
なんだか初めての体験でした。
差別問題というものに対する風刺を、恐怖と笑いをまじえて
見事に最高のエンターテイメントに仕上げている。
驚くべきストーリー展開と、卓越したバランス感覚。
なんて才能!素晴らしすぎた!
映画の変態のスニーク・プレビューは、観る前に何があっても仕方が無いって覚悟をしてる。
来るかも来るかも。。そんな期待を予想異常に上回って身体は強ばるし。
何も知らないで観た方がホントに面白い作品だなーと思いました。
いや、映画の変態。その通りです!
あとをかなり引く作品でした。
ふと友達とお茶をしてる時に
観た人にだけわかるあの仕種と音。
きっとわたしも催眠術にかかっているんだと思います。
。・゚・(*ノД`*)・゚・。