『クロニクル』が遂に日本公開に。

『クロニクル』という作品があります。この映画の日本公開が9月27日(金)に決定しました。この映画は、全米1位を記録し、アメリカの若者たちの間でちょっとしたムーブメントを起こしたダークホース的存在で、個人的にずっと気になっていて、実は、映画関係の知人より借りたUS版のブルーレイで、ひと足お先に観ました。
これはとても面白い。
簡単に言うと、ひょんなことから超能力を手に入れたボンクラ高校生たちが日常生活をビデオカメラで自分撮りするといったモキュメンタリー(ドキュメンタリーを装ったフィクション)なんですが、コンプレックスを抱えた暗い高校生が超人的な能力を手に入れると、一体どういうことが起きるかという状況変化と心情変化も面白く、更に、これまでにもたくさんの映画で使われてきたPOV(主観映像)という手法を超能力という特殊なモチーフと組み合わせるというアイデアが秀逸で、他にない作品に仕上がっています。本作における、日常生活にある様々なカメラが写した映像で構成した映画、という体裁が相当なセンスを感じます。本作主演のデイン・デハーンは、最近の若手の中でも特に注目されている俳優で、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』などにも出演しています。若い頃のディカプリオを少し神経質にしたような雰囲気があります。どこを切り取っても注目なのです。
この映画は、今のうちからチェックしておくのが良いと思いますよ。但し、2週間公開で、首都圏限定公開という制約があるので、まずは都内在住のみんなが観まくって、ムーブオーバーが地方に広がるようになると良いなと思います。
『クロニクル』

『パスト ライブス/再会』

お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)