第61回
天才試写会
2018.2.6 12時17分
『アイスと雨音』
監督:松居大悟
出演:森田想、田中怜子、田中偉登、青木柚、紅甘、戸塚丈太郎、門井一将、若杉実森、利重剛、MOROHA
試写会開催日:2018年2月6日(火)18時半開場/19時開映
作品公開日:2018年3月3日(土)、渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー
(C)「アイスと雨音」実行委員会
STORY
オーディションで選ばれた6人の少年少女が初舞台に向けて稽古に励んでいた。順調に稽古は進んでいくものの、ある日、突然、舞台の中止が告げられてしまう。目標としていた舞台を失った彼らはある行動をとる。
『アイスと雨音』
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天才のひとこと
“『アイスと雨音』” への9件のコメント
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次回試写会のお知らせ
『パスト ライブス/再会』
2024.2.5 16時13分
試写会開催日:2024年2月27日
作品公開日:2024年4月5日(金)
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お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
人って生きていたら
どうしようもないことにぶつかることがあって
なにをどうしたって
どうにもならないことがあって
それに出会った時には
そこから先もまた
どうしようもないことと
どうにかしようのあることを繰り返して
ずっと生きていくしかないのだなと思いました。
時が経って
忘れ去られていくことも
自分だけは覚えていて
じゃあそれをどうするかって
もう声を大にして
その後の人生で
それらを包括した全てを
表現していくしかないのだなと思いました。
面白かった。
というより胸が苦しくなりました。
でも一生懸命生きたことのある人は
みんな同じ気持ちになる気がしました。
だから
私も苦しくなれてよかった。
最後のカットがかかってからの数秒間が
この映画の本当のクライマックスだった。
そこに映っていた彼らの佇まいこそが、多くのことを語っていた。
過剰なまでの自意識とか、危うさとか、かっこ悪さとか、
あってるかどうか本人すらわかってない正義とか、
そういうものを持った彼らを
すごーく遠いところから見ている自分に気づき、
「あー私、ずいぶん年とっちゃったな」と思ったのでした。
とにかく制作手法に驚いた作品でした!!
もちろん物語として、とても面白く、脚本も綿密に計算された作品で、素晴らしかったですが、
途中から作り手側として作品を見てしまい、ここはどうやったんだろう、
どういう風に計算したんだろう、など驚きが凄かったです。
役者さんも本当に素晴らしく、生の演劇を見たかのようなドキドキ感や息遣いを感じる演技でした。
あらためて、役者と言う職業の凄さを実感出来ました。
色々な方にオススメしようと思います。
青春映画!もしくは青春劇映画
シームレスな入れ子構造に揺さぶられながらも、
スクリーンの中の滾るような熱量や圧感が現実的な手触りのあるものとして届きます。
それらを手掛かりにスクリーン外の自分の現在の位置を確認することができます。
この映画、沢山の10代20代の人に観てほしいと思います。
それぞれの若者の心情があぶり出された息つく間も無い良い映画。
とっくに忘れてしまった若い時の挫折や同情や、情けなさを思い出させる。
大人は軽く片付けるけど本人達には一生の想い出。
すでに色々な人にお勧めしましたが、
内容もさることながら技術的に見ても相当すごいなと思いました!
制作するってなったら、僕ならどうしたんだろうって
考えさせられました。
カメラマンの塩谷さんに色々聞いてみたい!
3/3 渋谷ユーロスペース
まずは見てみてください!と言うしかないですが
とにかく「森田想」さんが物凄いです。
彼女なしではありえないでしょう。
また、MOROHAさんの音楽、かなり刺さりました。。
森田さんは唐沢さんとミツカンのCM出てたんですね。
おなじく某食品に出ていた、杉崎花さんではないですが
食品系CMに出ていた女優は物凄い説が、僕の中では確信に変わりました。
若者の青春にMOROHAの音楽が組み合わさることで、物語がどんどん自分ごとになっていき、理不尽への葛藤や未来への不安が次々と重なってくる。
そんな感情の波が74分間ワンカットで押し寄せてくるわけだから、もう本当に面白かったです。
公開してからまた観たい。
開始直後からワンカットの撮影手法に関心が傾きつつ、お話は現実と虚構が入り乱れて、ついて行くためにずっと脳がフル回転していて、上映終了後は覚醒してしまってテンション上がってしまいました。
そんな中でも森田想さんのお芝居は、うつつな私の心を鷲掴みして、がっちり物語に引き戻してくれました。すごい役者さんだと思いました。
バードマン以降手法としてよく観られる疑似ワンカットではなく本気のワンカット撮影。しかも手段が目的化してしまうような失敗をせず、ラストまで観ればそれがそれ自体にしっかりと意味のある撮影、演出だったことがわかる怒涛の展開に息を飲みました。
表現者を目指す人間であれば、あるいは若者であれば、誰もが思い当たる高揚感や惨めな気持ちが詰まっていて心を抉られます。遠目にしか映らないラストの演者の表情を想像するだけで暖かい気持ちになりました。
個人的にはMOROHAの音楽性と存在感があまりにも作品の中で強く、好みが別れるところかな、とも。