第60回
天才試写会
2017.11.29 15時29分
『勝手にふるえてろ』
監督:大九明子
出演:松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海ほか
試写会開催日:2017年11月30日(木)18時半開場/19時開映
作品公開日:12月23日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
(c)2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会
STORY
しがないOLのヨシカは同期の冴えない男“ニ”から告白される。初めて告白され嬉しいものの、ヨシカは中学の同級生“イチ”に今なお片思いを続けている。実際に告白された“ニ”と脳内での“イチ”への片思いに悩むヨシカだが・・・
『勝手にふるえてろ』
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『パスト ライブス/再会』
2024.2.5 16時13分
試写会開催日:2024年2月27日
作品公開日:2024年4月5日(金)
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お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
主人公の独白から始まる最初の数分間を観て「あ、この映画、地雷かも。」と感じるも、その地雷が伏線となって回収されるどころか、そのすべてを爆破していく気持ちのいい流れに終始乗せられっぱなし。
こっちのスイッチがあっちの地雷に、あっちの導火線がこっちの爆弾に。自分が吐いた言葉が回り回って自分に浴びせられる。そんな誰もが覚えのある経験も、ヨシカというフィルターを通すと非常にドラマチックなストーリーとなって浮かび上がる、そんな印象の映画でした。
2つの世界と2人の男性の間を行き来するヨシカに共感できない人もきっと多いと思いますがそんな人にも主演の松岡茉優さんの演技にはやられてしまうのではないかと思います。こんなにきれいな女優さんが違和感なくモテない役どころ(しかもかわいいまま!)を演じきるのは本当にすごいことです。
泣かせにいきつつ泣かせない、その演出の匙加減もとても好みでした。でも人によっては号泣してもおかしくないシーンもいくつか。その辺は観る人によってだいぶ感想がかわりそうです。公開後、観た方と話し合うのがたのしみです。
松岡茉優さん、中井代表のご説明の通り、素晴らしい演技でした。
真田丸やウレロシリーズ(これはコントですがww)を拝見していて、
味のある女優さんだなという印象はあったのですが、
主演作となるとより存在感のある演技になるんだと感じました。
個人的には、渡辺大知さんの演技は本当に好きです。
最初はうざいキャラクターだったのに、だんだん感情移入していき、
最後には頑張れと応援していました。
愛嬌のある演技をするとても良い役者さんです。
邦画はリアリズムがありすぐに自分の人生感と比較してしまうのですが、
ネット時代感満載の恋愛事情、私の多感な時と比べると恋愛の手法が違うし、より複雑化してる、
松岡さんは役者としてその複雑な部分を凄く良い表現をされてたと思う。
出演されてた役者さん達のキャラクターが生かされてる映画だった、キャスティングが良かった。映画の天才ならではのセレクトで凄く良かったです。
ありがとうございます。
始まった瞬間から見る人をどんどん突き放していく姿勢が最高でした。主人公のヨシカはあまり共感されないキャラクターなのかもしれませんが、個人的には妄想具合や痛々しさを含めて自分に重なる部分が多く、自分の他人に対する駄目さを第三者の視点から冷静に見せられている気分になりました。本当に皆様すいませんでした。
松岡さんの演技がただただ素晴らしいだけでなく、映像の繋ぎ方や音楽に何とも言えないリズム感と疾走感があり、楽しかったです。押し付けがましくなく、ユーモアにあふれていて、爽快。もう一度観たいです。
我が家にも小さいアンモナイトの化石やタツノオトシゴのミイラやコヨーテの頭蓋骨がありますが、強く突っ切っていこうとおもいます。
『勝手にふるえてろ』は
共感する部分も多くて 終わったあとは
ハートがポカポカと温かくなる映画でした!
ヨシカの絶滅種の動物にハマるところとか
中学時代の初恋の人をずーっと好きとか
私的にリンクしまくりで
『二』に行く過程は、理想から現実へ向かう葛藤とか本当のハッピーとか
女性は必ず通る儀式だと思ってるので
全女性に観てもらいたい作品だなと思いました!
松岡さんは好きな方でしたが
今回の映画を観て 大好きになりました!
登場人物はみんな愛らしく、渡辺大知さんの感じは 萌えまくりでした。
こんなに愛らしい映画に出会えたことに感謝です♡
自分の初めてをたくさん思い出して
そしてヨシカの可愛いファッション!!!
今年のXmasプレゼント&お年玉は このチケット決定です!
試写の帰りは『黒猫チェルシー』のCDをポチりました!!!
中学くらいから20代前半の、自意識過剰で勝手にぐるぐる考えて
ちょっとしたことで後悔して「もうぜんぶ終わりだ」と勝手にのた打ち回ってた自分を思い出しました。女の子ってみんなヨシカみたいなとこあるんじゃないですかねー。
きっとみんなが楽しめると思います!すっごく面白かったです。
若いっておもしろいな、大変だな、あー昔の私かわいかったな!とw
松岡さんはもちろんですが、渡辺大知くんが超つぼりました。最初はウザいなーと思ってたはずなのに、見てるうちにかわいすぎてかわいすぎて。あのシーンもあのシーンも、もう一回観たい!!
いつものごとく前情報なしで観たのですが、原作が綿矢りささんの作品であることを差し引いたとしても、作品を観ただけで監督は女性だ!と確信できるくらい、おそらく女性的な感性に新鮮さを感じました。
『溺れるナイフ』にも同じような感覚を持ったように思います。
今こういう新感覚の女性監督が撮る映画がおもしろいですよね。
主人公を演じる松岡茉優さんが汚い言葉で怒鳴るシーンのみを集めて映像化してほしいくらい、よかったです。
(映画がとても素晴らしかったので、原作(小説)も読んでしまいました!)
リアルと妄想世界のはざまを行き来しながらどんどん暴走していくヨシカ(主人公)に、
こちらもどんどん共感を深めていくのを感じました。
一見すると無茶な行動も、そういう行動をとらざるを得ない理由があるというか。
「君、そんなに悪い子じゃないよ!」などと励ましたくなる。
そう思わせてくれたのは、松岡さんの神懸った演技力のあってのものだと思います。
またこの映画、構成も見事だと感じました。
小説は文字なのでリアルと妄想を並走して語ることができる一方、
映画は映像なのでリアルと妄想が切り替わる”境界線”のようなものが生じがち。
しかしこの映画、その境界線がどこか曖昧で、リアルなのか妄想なのかわからなくなることも。
その曖昧さによってヨシカが混乱し暴走していく過程が滑らかに描かれ、彼女のつらさや高揚感までも共に感じている気になれました。
本来、小説でしか表現しえないようなものを映画で表現してみせた、というと大袈裟でしょうか。
松岡さんの演技力と見事な構成がマッチした、奇跡のような作品なのかもしれません。
主人公ヨシカが、脳内とリアルの狭間を行き来するだけでなく、暴走のフィールドが心の中や家の中から、人目を憚らず外に向けられていく様子に、観てるこっちがブンブン振り回されて、心地よい疲労感が残りました。この夏に高校卒業以来22年ぶりの同窓会があったので、同窓会のシーンが個人的には一番印象に残りました。
今度、代官山のあのハンバーガー屋さんに行って奥の席に座ってみようと思います。
人気の松岡茉優さんを起用した恋愛コメディかな?と思いきや、他者との距離感・コミュニケーションという普遍的かつ現代的なテーマを扱った、極めて優れたエンターテイメント作品でした!
松岡茉優さんのすばらしさについては、他の方も書いているし、公開されたらいろいろなところで語られると思うので、ここでは書きません。松岡茉優さんの演技だけではなく、ものすごく緻密につくられている「巧い映画」であること強調したいです。RAMRAIDERさんの「こっちのスイッチがあっちの地雷に、あっちの導火線がこっちの爆弾に。自分が吐いた言葉が回り回って自分に浴びせられる。」というコメントがまさに的確。
正直、お茶の間で人気のタレントさんを使った日本映画で、状況や進行をまんまセリフで説明するようなものが多いですよね。本作ははなやかな娯楽性と、映画としての作り込みを両立していて、とても見応えがありした。ひと言でまとめれば、とにかくセンスがいい。
身近な日常品を非ッ常にエロいメタファーに使うラストシーンには、驚きました。あんなものをあんなふうに演出した映画って、初めてなのでは?