第62回 天才試写会
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2018.4.13 5時04分

『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』

監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジンほか
試写会開催日:2018年4月13日18時半開場/19時開映
作品公開日:2018年4月21日(土) シネマート新宿ほか全国ロードショー
(C)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.

STORY

幼い娘をひとり育てる平凡なタクシー運転手、マンソプはドイツ人の乗客を乗せて光州へと向かった。通行禁止になる前に現地に入れば、滞納している家賃を返せる金額10万ウォンを支払うという言葉につられ、マンソプはドイツ人記者 ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指すが・・・。

『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』

第62回 天才試写会
天才のひとこと

『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』” への10件のコメント

  1. 石井里幸man
    中小企業診断士

    座学でも文学でも伝えることができないものを、映画なら伝えることができる。
    自国の黒歴史を映画で伝えようとする使命を持った、監督をはじめとするスタッフ陣の気迫が伝わるようです。
    平凡な日常、鬼気迫る戦場、どのシーンを切り取っても人々の表情がいい。
    歴史の主役はいつもこういった名もなき人々なんだと感じます。

  2. 本多集man
    アートディレクター/クリエイティブディレクター

    ソン・ガンホが好きだ。
    特別頭が切れるわけでもなく
    スーパーマンのように強いわけでもなく
    ただただ、どこにでもいるおじさん役が本当によく似合う俳優。
    「広州事件」。
    こんなことが合っていいのかと思えるような政府の隠蔽。
    この日本においても同じことが起きていないか。
    学生運動なんて遠いこの時代、だれかが暴いて欲しい。

  3. 橋口幸生man
    コピーライター

    もうね、このソン・ガンホさんの笑顔からして卑怯というか、最高です。

    昨年から大豊作が続く韓国映画界から、またまたすごい作品が登場しました。ハートフルなヒューマンコメディのような邦題とキービジュアル、実際前半はその印象通りなんだけど、後半はほとんど別ジャンルのような映画になることに驚愕。事前情報をあまり入れずに、とにかく観に行くのがオススメ。(以下ネタバレ無しの、僕なりの感想です)

    世界中である意味、岐路に立っている民主主義の価値と問い直す映画として、いま劇場公開しているスピルバーグの「ペンタゴン・ペーパーズ」と並ぶ大傑作だと思います。実話ベースであることも共通しているけど、日本人にとってのわかりやすさという点では、「タクシー運転手」の方が上かもしれない。

    「ペンタゴン・ペーパーズ」の主人公は合衆国憲法に書かれた表現の自由を信じて疑わない新聞記者で、ある意味知的エリート。一方「タクシー運転手」の主人公は文字通りタクシー運転手で、どこにでもいそうな気さくなおじさん。民主化デモに鉢合わせると「デモなんてうるさいし渋滞するし大迷惑」「この国に生まれてきただけで幸せだと思え」などと言っていて、目線がグッと庶民寄り。(日本人の多くも、デモに対してこのくらいの温度感なのではないでしょうか)

    そんな彼が、ひょんなことから現代韓国史に残る大事件に巻き込まれることになる。彼の目を通して観客たちも、なぜ民主主義が大切なにかを知ることになる。このストーリーテリングの妙がすばらしい。確かにデモなんて、イシューに共感しない人からすれば迷惑しかない。「マスゴミ」と揶揄したくなる報道もある。しかし、デモや報道が許されない社会とはどんなものなのかを、この映画は批判的に暴いている。

    このように骨太な社会派作品ではあるのだけど、同時に笑いと涙、アクションに満ちた、韓国映画らしい王道エンターテイメント作品でもある。とくにクライマックスではコリアン・サービス精神が暴走して(笑)、実話ベースとは思えないもりもり演出が炸裂するのも楽しい。

    ソン・ガンホはじめ役者陣もとにかくいい。イイ顔ぞろいのタクシー運転手たちが、上映後は世界一のイケメン軍団に見えてしまうこと間違い無し。

    「名も無き英雄を称える」というのは世界的な潮流だけど、本作もそんな一本。最近のイーストウッド映画を彷彿とさせる、実話ベース映画ならではのラストには、思わず涙してしまった。

  4. RAM RIDERman
    音楽家
    雑誌CONTINUEで連載はじまりました。

    韓国の民主化運動「ソウルの春」追体験映画として重みがあり非常に楽しめました。史実ベースであるもののおそらくかなりの脚色があると思われるのでその辺の線引きができる大人の娯楽大作という印象。

    この作品の時代を経てあの「サニー 永遠の仲間たち」の時代がやってくる、と考えるといろいろ立体的に楽しめます。脚本を読んで出演を即決したというトーマス・クレッチマンもなかなかの映画人ですね。

    それにしてもソン・ガンホは何やってもすごい。中盤のタクシーを運転しながら行くか、引き返すか葛藤するシーンには映画の醍醐味が詰まってました。

  5. 石田文子woman
    コピーライター&映画の天才委員会
    鈴木えみさん出演のUVカットカーディガンなど、女子ものいろいろやっております。

    前半の呑気なムードと名もなき優しい人々の登場に
    弛緩しはじめたところからの、怒涛の展開。
    体感としてはヒリヒリするドキュメンタリーでありつつも
    ものすごくよくできたエンターテイメントでもあり。
    ソン・ガンホをはじめとするキャスト陣も素晴らしすぎました。
    後半は涙腺の蛇口をがんばって閉めてないと
    洪水になるぐらいヤバかったです。

    正直、私はこの光州事件を知りませんでした。
    知ることができてよかった。
    この映画がいろんな国でヒットすることを願います。

  6. 高木徳昭man
    プロデューサー
    次回作に向けて活動中ですが、なかなか難しい、、、

    いろんな意味で韓国映画だなと思いました。とにかく2時間半(かな?)飽きさせない(上映時間て何分だったんでしょう?)。前半のコメディ調もいい感じ。タクシー運転手たちの顔がいいですね。武田鉄矢さんや
    六角さんがいて。普段東方神起とかのイケメンの韓国人アーティストばかりみていたので、あ、韓国にもブサ・・失礼、個性的な顔立ちの俳優いるよな、と思いました。それと私服軍人が新社のYプロデューサーにそっくりで個人的にはツボにはまってました。
    タクシーと軍用車のチェースのシーンはあーやっぱり韓国映画ってエンタテインメントにしちゃうんだなとちょっと残念だった。でもなに言ってんの!あそこのシーンが最高じゃん!ていうひともいると思います。好き嫌いだから許して。

    光州事件は白竜(キタノ映画の。あの人元歌手です。)の歌で知ってはいたけど、この映画で再認識しました。この事件が起きた時は全斗煥大統領時代ですが、韓国は歴代の前大統領が全否定されるお国柄(強力な大統領制に問題あり)なので、このような映画も堂々と作れるのがいいですね。日本だと過去の歴史を否定せず引きずっているので、なかなか政府を悪者にした映画が作れない、特に現在は。
    いろいろ書いたけど、ソンガンホ大好き。韓国映画さすが。

  7. 幸野公美woman
    プロダクションマネージャー

    久々にぼろぼろ泣いた映画でした。
    コミカルに始まったので、お笑い系なのかな?と思ってみていると、
    どんどん、心をえぐるポイントが出てきて、他人のために自分の身を呈して守ったり、
    子どもが貧乏我慢して父の帰りを文句も言わずに待っていたり、父もお金ないのに
    子どものために奮発したり、堪えきれませんでした。
    光州事件のことも、興味をもちました。
    社会的に事を扱っているのに、暗くならなくて、心に訴えかけてくる。
    まわりのみんなにぜひオススメしたい映画です。

  8. 林尚司 man
    クリエーティブディレクター

    この映画を見て以来、
    タクシー運転手を尊敬するようになった。
    そこらの日本の運転手さえ、
    まるでヒーローのように見えきた。
    この映画を見て以来、
    僕は、
    タクシーの座席で
    正座してしまうのだ。

  9. やまぐちまりこwoman
    コピーライター

    ドキュメンタリー映画とひとくくりに出来ないほど、
    もういろんな要素が詰め込まれていて
    最初から最後まで、いろんな感情
    ゆさぶられて、笑って、泣いて、、
    涙と鼻水で服までビシャビシャになりました。
    劇場にはティッシュ必須です。

    観終わると、パンフで笑う
    ソン・ガンホさんのお顔が
    本当にイケメンに見えてしまうという
    不思議な現象が起こるので、
    ぜひ確認してみてください。

    いやー、映画って本当に
    すばらしいものですね。って
    心の底から叫びたくなる作品でした。
    中井さん、石田さん、
    ありがとうございました!

  10. 高野晃輔man
    写真家
    中国へ15日間のロケ行ってきました。新しい表現をしたそれは来月中旬に発表します。

    「光州事件」のことは短いニュースで読んだことがあって知っていましたが、
    たった38年前に隣国であった事件の詳細をこの映画を見たことで愕然としました。
    規制された報道が人々に真実を知らせないことはとても恐ろしい。
    事実をもとにしたリアリティは非常に重い余韻を与えてくれました。
    この映画を制作した韓国映画会の心意気に敬意を評します。
    是非、多くの人に観て欲しいと思いました。

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