第7回
変態試写会

2015.8.24 20時00分
『ピエロがお前を嘲笑う』
監督:バラン・ボー・オダー
出演:トム・シリング、エリアス・ムバレク、ハンナー・ヘルツシュプルンクほか
試写会開催日:2015年8月24日(月)18時半開場/19時開映
作品公開日:2015年9月12日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH
STORY
警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)。世間を騒がせ殺人事件にまで関与を疑われ国際指名手配をされた。そのベンヤミンが自ら語りだした。学校では苛められ冴えないベンヤミン。ピザ屋のバイトでも馬鹿にされ、想いを寄せているマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)にもまともにアプローチもできない。そのマリのために試験問題をハッキングして手にいれようとしたベンヤミンだったが捕まってしまい・・・
『ピエロがお前を嘲笑う』
第7回
変態試写会
天才のひとこと
“『ピエロがお前を嘲笑う』” への14件のコメント
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次回試写会のお知らせ

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
2023.1.24 11時04分

試写会開催日:2022年1月30日(月)18時15分開場/18時半開映
作品公開日:2023年3月3日(金)
(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
表向きはハッカー集団を題材にしたケイパー物だがその中身はターゲットを絞ったかのようにとある有名監督のフィルモグラフィーをトレースし物語が進んでいく。それらは次第に縦軸と横軸を広げ様々な映画の演出を引きずり込みながら観客にヒントとミスリードを交互にみせつけ物語を一気に畳み掛ける。物語の推進力、キャラ立ち、犯罪モノとしてのご愛嬌的なつっこみどころ、などすべてのバランスが整った映画らしい映画。
というわけで配給会社の方からは怒られそうですが最終絶叫計画とか好きな人にはたまらない映画だなと思いました。途中からニヤニヤが止まらなかったです。観た人同士で語りたくなりました。
非常にクールな映画だと思いました。テンポ、画の質感、最後のひっくり返し方なんて笑ってしまうくらい!
最近、ナイトクローラーなどもそうでしたがアンチヒーロー的な映画に胸がときめくのは、真っ直ぐなヒーローものはお腹がいっぱいだから?それとも元々の気質でしょうか。
ハッカー同士の駆け引きが擬人化されていた点、今何が起きているのかが分かりやすくなっていた上に更なる不気味さを演出する結果となっていてグー。
スリリングで刺激的でした。
コンピューターの中のやり取りも、そもそもは人の感情が引き金となっていたりと、リアルとバーチャルが交差したどちらかに偏らないストーリー展開もドラマティックで良かった。
余談ですが、スニークプレビュー(上映するまで作品名や詳細が告知されない)で観る前に映画のタイトルが分からなかったのと、終わって会場を出る際にいただいたチラシにも細工があって、タイトルがはっきり載っていなかったので未だにキツネにつままれた気分です・・最後のトリックの後味も相まって。
ちなみにタイトルは『ピエロがお前を嘲笑う』原題は『Who Am I – No System Is Safe』です。
あと、今後好きな男性のタイプを聞かれたらトム・シリングと答えたいと思います。
絶望の中にいる時の眉の下がり方と、ラストシーンでの表情に見事ノックアウト・・・
ヒロインのマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)が、時々山口美江さんに見えたのは私だけかもしれませんが。
登場人物が良くも悪くもチャーマー揃いの映画は、観ていてテンションが上がりますね!
見終わって一晩あけても、
わたしの解釈はあってるの??
まだ騙されてるの??
という思いがぐるぐるしています。
初盤、あ、やばい、苦手なやつかも…2時間耐えられるか??
と一瞬心配になったものの、
あっという間に引き込まれ、
途中いくつかの突っ込みどころがあったものの、
最後にえええええ!となり、
会場を出てからは…
スニークプレビューははじめてでしたが、
こういう状況で映画をみるのはすごく好きだな!と思いました。
なにも情報がないので変な先入観もなしでみれて、余計面白く楽しめました。
こういう種類の映画は特にいいかもしれません。
またこういった会も楽しみにしています。
ハッカーである主人公が鉄壁セキュリティをあざやかに短時間で突破して、
セキュリティ担当者が笑っちゃったというところが、
今年の高校野球における中京大中京VS関東一高の
上野投手と鈴木の対決を思い出して胸が熱くなりました。
ネットセキュリティの世界ではセキュリティVSハッカーはイタチごっこで
「世の中に安全なシステムはない」といいますが、
ハッカーがシステムに入り込んだ時にそれが賞賛するぐらい美しいソースコードだったら、
と思うと善悪を超えて、また違う対決になるかなとも思います。
全然映画のこととは関係なくなってしまいましたが、、
ハッカー同士のガチバトルは現実で見てみたいなと思いました。
ハリウッド版も楽しみです。
人や世界に対する愛情のわたしかたは、ほんとうにいろいろあって
すき、といえたら、通じやすいけれど
それじゃあわたせないひともいる。
そんな変態があふれる映画で、
それだからかわたしは始終、ちょっとせつないおもいでした。
いくらわたしがせつなくっても爽快に進んでゆくストーリー、
最後はちゃんとわたしまで爽快にさせられて、劇場をあとにしました。
なんだか時間が経った今でも、映画のリズムがからだのなかにあって
天才ハッカー、お手の物です。
今回、この 映画の変態形式(上映するまでなんの映画かわからないミステリーツアー的な)で
この映画が観れたことでより一層 この映画に入り込めたのが良かった。
スタイリッシュな映像と音楽、そして、仮想と現実、挫折と成長、友情と愛情、など幾つものストーリーが幾網も張り巡らせてあり、観る人を飽きさせない。
しかし、最後の最後までどんでん返しが展開するので、それ以上に入り込まないと、この映画にすぐに騙されてしまうだろう。。
と、昨夜までそう思っていたのだが(俺は騙せないぞ) 一夜明けて思い返すと、あのシーンはもしかして、、、、、って、、。
こりゃ もう一回観て確かめないといけないな。
主人公のベンヤミンて、なんて言うか、
イジメられ役で冴えない性格のくせに、
ハッキングとなると急に頼れる男になってしまって。。。
この二面性は、過程を考えるとリアリティもあって、
大いに魅力を感じてしまった。
一緒になって悪巧みをする男たちも、ある意味少年のようだった。
仮想空間でのやりとりも、わかりやすく可視化されていて、
途中で思考停止みたいな事になる心配もない。
最後の最後で、
ベンヤミンとその仲間たちの存在がすごく愛おしく思えた瞬間があって、
それを感じれたことも、この作品の良さのひとつです。
いやあーーーー
途中で、あ、なんとなく判ったぞそういうことか、と思っていたら
まんまと嘲笑われました…。
開いた口が塞がらないまま、最後には笑っちゃって、エンドロールに入ったら不思議な感動で涙が出てきました。
ハッカーって聞くと、なんだか地味なイメージを持つかもしれませんが、彼らはすごくかっこよかったです。あんなにスリリングなんですね。インターネットのアングラな描写も良かったです。
終わってから色々と思い返してみていますが、未だに何が真実で、どこからが虚構なのか… わからないままです。もう一度観て確かめないと…
でもきっと、もう一度観たからって答えは見つからない気がします。
何を言ってもネタバレになってしまう。観た方と討論がしたいです。ありがとうございました…!
ベッタリとひかれたドイツ語のナレーションに、
ユーモラスな演出散りばめられた愉快な冒頭は、言わば“ダークな「アメリ」”。
それがだんだんとシリアスになる感じ。たまりません!
音楽もエレクトロを生んだドイツならではで、これにガーっと引き込まれました。
さて、テーマの「ハッキング」は
すごく知的でセンスが必要な、まったく地味な犯罪です。
それがどうも、大都市ながらクールな空気を放つ「ベルリン」によく合っている。
妙な説得力というか…
主人公も、犯罪も、舞台の街も“派手じゃない”のがおもしろい。
この街を舞台に、この題材を選んだセンスの勝ちだと思いました。
ハリウッドでリメイクが決定ということだけど、
これがド派手なNYやらロスやらラスベガスが舞台だったら
全くちがう映画になるだろうなあと。
どんな街でどんなキャラクターを描くのか?リメイク版の公開も楽しみです。
天才ハッカーの話かぁ…もうこんな世界の世の中なんだよなぁ。なんて、
のんびり構えていたら、徐々に緊張感が高まって、次はどうなるのーーー!?の連続で、上映時間が長くも…短くも感じた不思議な時空間でした。
ドイツ映画って、一癖ある引っ掛かりがわたしにとっては心地いいんですが、
引っ掛かりどころか、観終わったあとに《ヤバい、カッコいいー!面白かった》
一呼吸おいて。
……… あれ?これって、そーいうことだったのか!
いや?あれ?ちょっと待てよ???
…ということは???
ダメだ!もう一回観ないと。
ネタバレは勿体ないから、変な感想ですが察してください(笑)
マインドファックね!
あれもそうかなこれもこうかなと
映画見終わった後でも騙されてる感を楽しめる映画。
ネタバレになるのでアレコレ書きにくい。
早く2回目がみたい。
でもまた騙される気がする。
マインドファックムービーであることをアピールしてる映画だと鑑賞後に知りましたが
騙されないぞ!見破ってやる!と気合入れて見ないでも十分楽しめる作品だと思いました。
仮想空間の描写とかが妙に懐かしい感じだったり
なんやかんやいろいろ突っ込みどころはありましたが、笑
軽快なテンポでぐいぐいっとラストまで。
で、あれは本当?あれは嘘〜?
ほんと、人は自分の見たいものしか見ない、ですね。
ハリウッドリメイクでどうなるのかも楽しみ。
丁度来月にベルリンに行くので、映画を見ながら色々とドイツの事を考えながら観ていました。
観終わった後に、一緒に観た人と話していたら色々と私がわかっていなかった事実が判明!(笑
なるほど〜となるのが面白かったです。
映画の中に色々な監督のヒントが隠されていて、それは冒頭からもう始まっていたのです。
2度目観たらまた違う観点で観れそうだからまた観たいな。
あんな風にコードがスムーズに書けたら爽快だろうな!!
そして、ハッカーの世界を描いている時の擬人描写が結構好きな世界観でした。
本当に刺激的!
テンポの良さと、ストレートに痛快な感じが良かったです。
映画館だからこそのエンターテイメントが楽しめました。
クラブのシーンが多かったりと、ドイツらしさもしっかり。
Boys NoizeのサントラとRoyal Bloodの音楽が、
とてもアガりました!最高♪(笑)
クラブ好き、特にULTRA JAPAN行く人に、オススメしたい映画。
主人公のトムシリングは、
(500)日のサマーのジョセフ・ゴードン=レヴィットみたいで可愛くて、、、
もっと活躍してほしいです。
そして、相手役の女の子の存在感、ずっと気になっていたら、
「4分間のピアニスト」主演の子ということが、後から 判明!(懐かしい…)
10年前と変わらず、力強い眼力に納得しました。
色んなポイントで、見応えあるムービーでした★