第8回
変態試写会
2016.8.1 19時15分
『神様の思し召し』
監督:エドアルド・ファルコーネ
出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ
試写会開催日:2016年8月1日18時半開場/19時開映
作品公開日:2016年8月27日(土)新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
(C)Wildside 2015
STORY
今日も完璧なオペで、患者の命を救った心臓外科医のトンマーゾ。医師としては天才だが、傲慢で毒舌で周りからはケムたがられていた。ボランティアが趣味の妻との仲は倦怠気味で、お気楽な長女はサエない男と結婚。でも、頭脳明晰な長男が医学の道を継いでくれれば満足だ。ところが、あろうことか医大生の息子が「神父になりたい」と宣言! 表向きはモノわかりのいいフリをして教会に潜入したトンマーゾは、息子がハデなパフォーマンスで人気のピエトロ神父に“洗脳”されているとニラむ・・・
『神様の思し召し』
第8回
変態試写会
天才のひとこと
“『神様の思し召し』” への13件のコメント
コメントを残す
更新情報
次回試写会のお知らせ
『パスト ライブス/再会』
2024.2.5 16時13分
試写会開催日:2024年2月27日
作品公開日:2024年4月5日(金)
Copyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
東京国際映画祭のコンペ部門で応募された映画と聞いて、びっくりです。こういう映画を見ると、お金がないことは言い訳にならない、面白いものを作れるかどうかは、まさにアイデア次第だなとおもいます。
先入観や思い込みはきっと誰にでもあることですが、そうならずに生きていくのって意外とむずかしい。人って違いを認め合うために生きてるんじゃないかなとおもわせてくれる映画でした。良いことを大きな声でいっても、かっこいいのがこの映画のスゴイところ!
とっても魅力的な2人のやりとりが、真面目であればあるほど面白おかしくて
始終クスクス笑ってました!
ひとつのキッカケから溢れ出していく問題も、流れる水のごとく解決していき
そう。すべてはまさに
「神様の思し召し」であったと
ラストのシーンに向かうにつれ、小さなこだわりが解けていき
気持ちの良い風に吹かれながらも、いつの間にか目がウルウルと。
終わったあとには、ピッツァを頬張りたくなってしまいますね。
気持ちが豊かになりました!
めちゃ面白かった!
テッテッテッ… ダンダンダダダン…♪
みたいな音楽と笑えるシーンが最高。
家族も友情も大切とおもった。
私はこの映画大好きです。
また観ます!
なんではじまったのかも
いつおわるのかわからない
という無茶苦茶なルールを承知して生きている時点で
「言い表せないすてきなこと」の存在だって
ほんとうは許してるんだよなあ。
『神様の思し召し』
信じるとか、祈るとか、
変わるとか、変われないとか
そんなことよりも何よりも
あるがままを許すこと。
証明しきれないこと、
全部神様のせいにして
大切に思ったっていいよ!って
許してくれる、やさしい時間でした。
ライトなコメディかと思いきや、最後にはなんとも
あたたかく深ーーーい余韻を残してくれる映画。
出てくる出演者すべてのキャラがいい味出してて、
あぁ、人間っていいな、かわいいな。と思えます。
なんか、こんなに爽やかな映画ひさしぶりかも。
爽やかなだけじゃなく、
家族とか信仰とか人生とか自分の内面とかについて
ポジティブな気持ちで考えさせられる。
風が吹くたびに、きっと思い出します。
いい映画でした。
「神様の思し召し」、最近では珍しく秀逸な邦題です。
クスクス笑える部分もあり、かといってコメディだけでもなく、非常に後味の良い映画でした。
それぞれのキャストが本当に魅力的なキャラクターで、どの人物にも好感が持てました。
とにかく、映画を観終わって、こんなに清々しい気分になったのも久しぶりでした。
この監督は、要注目ですね。
登場人物一人ひとりの心情が少しずつ変化して絡み合っていく様が、日本のホームドラマを見ているように抵抗なく我々に入ってくるあたりは見事だなと思いましたし、家族って世界共通なんだなと思いました。特に、あの堅物のお父さんは私の父のようで懐かしく思えました。
前半のコミカルな描写からエンディングまでの展開は観終わったあとの大きな満足感につながりました。中井くんがスニークで観せたい理由もわかった気がします。
前情報ゼロの状態で観たので裏切られました。笑
冒頭からシリアスな顔したおっさんが出てきて、いったいどんなややこしい事件が待ち受けているのかと思いきや・・・
まさかのコメディー!
相容れない二人がやがて心を通わせていく、みたいな話は割とありがちだと思いますが、この映画は医者の対極に位置するものとして宗教家を持ってきた。
そこに宗教家が使いがちな「神の力って素晴らしいだろ?ドーーーン!」みたいな力技が一切出ることが無かったことに好感が持てました。
そう、これは宗教や職業を超えた「生き方」の異なる二人が織り成す、人間対人間のドラマだったのです。
眉間にしわを寄せた、難しい顔したオトナに観て欲しい。
登場人物全てが愛おしく思える、「陽気」という言葉がピッタリな清々しい映画です。
医者(現実的!)と宗教家(幻想的!)の相容れない二人のやり取りが、とても面白くて、
コメディーで。宗教家の方が、一枚上手だったのか、医者はまんまとはめられて、自分の事だけじゃなく、損得勘定でもなく、家族に優しくできるようになっていきます。
どの登場人物もみんなダメなんだけど、かわいらしい部分があります。
人への見方によって、こんな風にも描けるんだなぁとホッコリした気持ちになりました。
面白かったです!!
とても魅力的な映画でした。
邦画タイトル「神様の思し召し」まさにピッタリ!
コメディータッチでホッコリとした気持ちに。
気持ちが豊かになる良い映画でした。
制作費が恐らく潤沢にあるわけではないだろうけど
それを全く感じさせない、非常に良い映画でした!
代表が言ってたように、当たる映画は勝手に当たるので
こういう作品こそ世に広がっていってほしいと思います。
超現実主義者の外科医とその家族とモダンな神父様のすったもんだを描いたコメディタッチの本作。
クスクス笑いながら見ているうちに
いつの間にかこちらの頭の中の偏見や凝り固まった考えが、
ゆるゆるほぐされていってしまう不思議な映画でした。
予算たっぷりの王道!と呼ばれる映画と違い、
全てを「説明しすぎない」ところがサイコー。
特にラストシーンの思い切りの良さ!爽やかさ!
こういう映画は、作品自体のことだけじゃなくて
自分のことや自分の家族のことを考えさせてくれる。
そういう余白に酔いしれました。好き。
ネタバレになるので詳しくは話せないのですが、デコボコな2人が親身になっていく、丁寧につくられたジャンル映画だと思って楽しんでいたら、観賞後は「神」と自分の関係について考えさせられてしまう・・・
ストーリーは全くちがうものの、僕が鑑賞後の読後感でいちばん近いと思った映画は「ミスト」です。
ふだん宗教についてあまり意識せず、たまに意識しても現世利益(笑)であることが多い日本人にとって、こういう宗教観ってすごく新鮮。
笑わせられて、ホロリとさせられて、考えさせれる。すごい映画です。オススメです。