第47回
天才試写会
2016.1.13 9時41分
『オデッセイ』
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ他
試写会開催日:2016年1月13日(水)18時半開場/19時開映
作品公開日:2016年2月5日(金)
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
STORY
近未来。火星での有人探査で突発的な嵐に巻き込まれて、死亡したと推測される探査団のワトニーを置いて,他メンバーは火星を去ってしまう。しかし死を免れていたワトニーは、絶体絶命の状況で探査船が再び火星にやってくるまで生き延びようと試みるが・・・
『オデッセイ』
第47回
天才試写会
天才のひとこと
“『オデッセイ』” への19件のコメント
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更新情報
次回試写会のお知らせ
『パスト ライブス/再会』
2024.2.5 16時13分
試写会開催日:2024年2月27日
作品公開日:2024年4月5日(金)
Copyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
絶体絶命からの生還には、
最高の頭脳に加えて、
最高の音楽と、
最高のユーモアが必要。
間違いないです。
本作はその3つを宇宙スケールで堪能させてくれます。
「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」など年一ペースで必ず出てくるスペースウォークモノかな?と思いきや過去のそれらの作品とはフォーカスしてる要素も全体のテンションもまったく違う、また新しい作品に出会えたな、と思いました。
また、マッドマックス以降、スターウォーズの新作などにもみられる”アンチCG”の流れも組んでいて(実際にはものすごい行程のVFX処理が組まれてるんだとは思いますが)初期エイリアンを思わせるこまかやなセットや、ヨルダンでの火星ロケなど非常に説得力のある絵作りも魅力だと感じました。
全体を覆うポジティブな雰囲気と乾いた空気が火星の雰囲気にとてもマッチしていたし、とにかくマット・デイモンの役作りが素晴らしかった。
上映が始まったらまた観に行こうと思います。
ありがとうございました。
よくある宇宙ものかと思ったら、
まったく新しいアプローチで新鮮でした。
自分とは遠くかけ離れたフィクションを見るのではなく、
頭を打ったり、傷を作ったり、砂が目に入ったり、、、という
リアルな肌感を火星という場所で感じられる。
こういうやり方が残ってたのね。
スターウォーズもだけど、CGのクオリティが高いからこその
アナログ回帰な世界観、好きです。
もう一度観たい!
もうちょっと理系の頭があれば、細部まで「お~スゲー」と
思えてさらにおもしろかったのかも。
というところが、自分がバカで残念。
「インターステラー」で、置き去りにされたマッドデイモンがまた置き去りにされるというので、
かなり楽しみにしてましたが、想像していた方向とはまるで違っていて、驚きました。
「インターステラー」を想像していたので、かなりシリアスで孤独の中で内面の世界を描いているのかと
思ってましたが、良い意味でカジュアルというか、コメディ系の賞を取ったと言っていた意味が
よくわかりました。
火星の表現は、本当にリアリティがあって、CGも入っていると思いますが、アナログ表現の豊かさをあらためて思い知らされました。
何よりもマッドデイモンが、当初あんなに筋肉ムキムキだったのに、最後には痩せ細り、栄養失調の斑点などが体に出来てる様は、本当にリアルでした。
今度は、3Dでも是非鑑賞してみたいと思います。
劇場でみた予告等々から『ゼロ・グラビティ』からはじまった最新モードのハードSFかと思いきや、、、アガるSFエンターテインメントでした。
これは盛り上がりますね。
「火星ひとりぼっち」マット・デイモン独演会。笑
アガるサントラには、歌詞と心情をシンクロさせるという役割もありお見事。
(このあたりがGG賞的なコメディ/ミュージカル部門なんですかね)
SF部分のつくり込みもさすがの完成度で、映像も美術もそうとうカッコよかったです。
砂漠の火星は過酷でしたが美しかった。
日曜の午前に観るような気軽なSF。
たとえなかなか過酷な試練が訪れようとも「何とかなるだろう」と思えるのは、リプリーやディカードやレクター博士を生み出してきた巨匠の余裕からである。
またお前か、という”取り残され”俳優(中井さん談)マット・デイモンの間抜け感が絶妙だが、食料を切り詰めた後のゲッソリはリアルで実際には大変な撮影だったのでは。
日本題の「オデッセイ」には騙されそうだ。重力も地球と同じ感じでエイヤ〜って物を運んでいるし、そんなストイックな雰囲気ではない。「火星のヒト」って感じかな。
個人的には、日本の存在感とショーン・ビーンの鋭さがスイングバイしてくれることを祈ります。
すみませんこの場所がわからずにFacebookにあげたのを転載します。天才の転載。前も書いたなこのネタ。
いつも、ほんとにグッドチョイスでありがたい「映画の天才」試写会の47回目は、マットデイモン主演のオデッセイ(原題はThe Martian)でした。いやー、泣いた泣いた。ぐちょぐちょ。あ、ぼくは基本的に涙腺がきわめて単純で脆いのですよ。あのインデペンスデイなんてひどい映画でも、なんだこれと憤りながらも、大統領が「今日のこの日をインデペンスデイと呼ぼう」と叫ぶところで、おいおい泣いとるのですから、僕の涙なんて、ちっともあてにならないのですが、これは、実によかった。映画として完璧に面白い。原作なのか脚本(ロストの脚本家ですね)なのか展開がいけてます。緩急がある。CGもすごすぎる。僕らは火星表面や砂嵐や無重力をリアル質感として受け止めながら話は進行する。はらはらドキドキさせられ続けて、圧倒的に美しい火星景色の中でポツンとがんばるマットデイモンや、知恵を絞り合うみんなを、てばなしで応援しちゃって、その都度泣いちまうのですよ。マットデイモンて、美男じゃないのに、感情移入しやすいキャラなんですかね。感情移入度はディカプリオと双璧をなしていますが、デパーティドやジェーソンボーンを超えて(無理してたリプリーは違うけど)、ここに極まるって感じでした。あと、僕の大好きな、ハウスオブカードの小悪魔新聞記者ゾーイ役のケイト・マーラも出ていてピリッといい味出してました。しゃれなのかわざとなのか、音楽の趣味がすこぶる悪くて、減点ですが、人を楽しませようとしている映画って、偉いなと思いました。
近年豊作のハリウッドSFから、また1つの傑作が。
「取り残され俳優」マット・デイモンの勇姿に刮目せよ!
火星に取り残されるって話だけで、宇宙映画と想像して
スターウオーズやゼロ・グラビティにすっかり影響された頭でみたら、
全然違いました!
でも、リアル!
それはCGにもよるところが大きいですが
問題が起きた時のこんなんで大丈夫なの?っていう応急処置だったりが
逆にリアルでした。
脚本が素晴らしいんですかね。
マット・デイモンの演技もすばらしい。
あとは、火星って見たことないけど、こうなんだろうなって疑わない映像。
展開は理系頭じゃないとわからない部分もあったので
もう一回見てみたいと思いました。
SFは大好物ですけど、SFというジャンルにコメディな要素、シリアスな状況とのコントラストがあって楽しめました。ファンタジー、家族、ロマンス、ガチめな要素を盛り込むよりもカジュアルで気軽なSF。
火星と宇宙空間、3Dでもう一度観たい!
まずは本作において”取り残され俳優”のジャンルを確立するに至ったマットデイモン氏に心からの敬意を表したいと思います。
自分自身も火星に取り残されたような感覚の中、緊張、興奮、絶望、感動といったありとあらゆる感情を味わわされ、鑑賞後の大きな疲労感はやがて心地よさへと昇華していく。
わずか2時間ほどでこれほどの体験ができるのだから、映画というものはやっぱり素晴らしいと再認識しました。
これからご覧になる方は、ちょこっとだけ火星に関する知識を入れてからのぞまれることをオススメいたします。
マットデイモンファンになりました‼︎
もう一度 じっくりみたいです!
あんな究極な中でかかる音楽が懐かしいやら
テンションあがるやら 感動するやら どハマりです!
大好きな人の曲で 泣きました。
音楽って 素晴らしいです‼️
あんなに遠いはずの火星がやたら身近に感じれるような火星愛というか、
宇宙愛というか、行った事ないけど知ってる的なそれ。
不思議な緊張感とカジュアルさが融合した映画。
かなりのCGを使ってるのにそこを押し出してないナチュラルメイク的な自然さも秀逸。
舞台は宇宙という一握りのひとしか訪れたことのない人類にとって最先端な場所。
その最先端な場所ですべてを失い、原始人のように無の状態から知恵を駆使して「生きる」ために格闘するその様は、人類の文明の歴史をスーパー早送りで見ているよう。
そんな宇宙と原始のコントラストに痺れました。
そしてそこにユーモアの味付けが多すぎず少なすぎずで絶妙。
帰りの電車で大事MANブラザーズバンドのあの唄が一瞬頭をよぎったり。。。
2016年、最初の映画の天才。”オデッセイ”
火星に取り残された男のHOW toサバイバル!?
宇宙ものは、いつもとても息苦しく緊張します。
わたしは本物の凡人なので、酸素が無くなったら死んじゃうよ!って思いながら観ているのです。
それをワトニーは、ひとりで冷静に行動して生き抜いてしまうんだからスゴイ。
ピンチを諦めずにひとつずつ乗り越えて、それがギリギリのところで生きることに繋がっていく。
ずっと前を向いて、頭を使って仲間にまた会うために地球に戻るために。
ワトニーのサバイバルは、人生と一緒。
試写会の帰り道。
うちの社長と一緒に
『 わたしたちはまだ火星にいるから、、早く地球に戻れるようにしよう』と。
力強く誓いました。
この映画を見てアストロノーツとアルピニストは本質が一緒な人種だったと思い出しました。
18歳からアルピニストな私は個人的経験が映画と沢山シンクロしてやばかったです。
私は冬山で雪崩に巻き込まれて深さ1mの雪の中にひとり30分取り残されたことがありました。
また、冬山で夜中に猛烈な強風でドームテントのポールが全部折れて布切れとなって、
最後は3人入ったまま5m飛ばされて決死の脱出経験もありました。
その頃に漫画『アストロノーツ』や立花隆の『宇宙からの帰還』や『アポロ13』を読み、
「命の危険があるところへ自ら冒険に行き、
危機的状況下で最後の一秒まで生還することだけを考え、
無事に帰ってきてもまたそこに行く。」
ところが同じ人種と思いました。
ゴールデングローブ賞のコメディ/ミュージカル部門で作品賞を受賞したというこの映画ですが、
極限の危機的状況ではユーモアが大事と経験的に思い自分もそうしてた、
いやそうしないと精神的にやってられなかったので(笑)
その辺の行動描写とやりとりはリアリティあると凄く感じました。
確かそんなことも前述の本が取材として書いてあったように覚えています。
まあ、コメディ部門で作品賞を受賞も解る作品でもあります。
色んなシーンで涙が出てしかたがなかったです。
そんな私にとってこの『オデッセイ』は最高の映画でした。
宇宙も山も人が生きるために最大限の努力をするとこなのですよね。
あ、人生も同じか(笑)
前述の宇宙関係三冊で一番好きな言葉も思い出しました。
「人々はmiracle(奇跡)と言った。俺達にとってそれはwill(意志)だ」
「インターステラー」の空間的なややこしさも、
「ゼログラビティ」の静や無の恐怖もなくて。
「オデッセイ」で描かれている宇宙は、リアルなのにどこかのどか。
登場人物に誰ひとり嫌な人がいないところも好きでした。
足のひっぱりあいや、恋愛のドロドロもない。
火星に取り残されて必死に生き抜こうとするマットデイモンを、
みんながまっすぐ応援している。
そしてその姿に観ている側も素直に感情移入できる。
緊張感ももちろんあるのですが、ぬけぬけと明るくすがすがしい。
ああ、いい映画でした。
ありがとうございました。
ちなみに帰宅後、じゃがいもをふかして食べました。
アカデミー賞にノミネートされるなど日本公開前から評価が高い「オデッセイ」、実際とても良かったです。
ある日本人宇宙飛行士の方が「科学技術とは、生き延びるための知恵」と言っていたらしいですが、そういう点で正真正銘の「科学映画」。加えて、人間のポジティブな面をすごく信じている映画だと思いました。マッドマックスのジョージ・ミラー御大の「ロレンツォのオイル」という映画で
「人間はたった半年で原爆を発明した。
命を救うための技術は、もっと早く実現できるはずだろう?」
という、強烈なセリフがあるんですが、まさに殺人ではなく命を救うために人間が団結する珍しい映画です。科学や人間性をポジティブに描いたSFって、意外と今まで無かった気がします。それをよりによって「ブレードランナー」や「エイリアン」のリドリー・スコットが映画化したというのが、おもしろいですね。
原作は、元プログラマーで科学オタクのアンディ・ウィアー氏が、自身のブログで連載していた小説「火星の人」。この人はインタビューで「モスピーダやハルヒスズミヤが大好きだ!」なんて公言していて、アニメが好きすぎて日本語まで覚えてしまったそうです。
出典:http://cinema.pia.co.jp/news/168108/65474/
脚本を書いたドリュー・ゴダードは「クローバー・フィールド」の脚本を書いてたり、ホラーファンを大喜びさせた映画「キャビン」を監督してたりするこれまたシーンの重要人物。おまけに「デアデビル」にも関わっているらしいので、この人の給料の1万分の1くらいは、僕が払ってるんじゃないかなw
マット・デイモンが宇宙に取り残される話というと、どうしても思い出してしまうのが「インターステラー」。実際マット・デイモンも「また宇宙に取り残されるのは、ちょっと・・・」と躊躇していたものの、監督に「ぜんぜん違う映画から大丈夫」と説得されて、引き受けることにしたそうです。
出典:http://www.cinemablend.com/new/Martian-Nothing-Like-Interstellar-According-Matt-Damon-72117.html
そんな監督の発言とは裏腹に、「人間が科学で生き残る」というテーマは、2作品とも共通していると思います。ただ「インターステラー」が「地球がダメになっても、科学の力で脱出しちゃえば問題無し」というすごい結論になっていたのとは対照的に(こうしたスケールのデカさが、あの映画の魅力だけどね)、「オデッセイ」はもう少し地に足のついたお話。個人が身の回りのものを工夫して生き残って行く姿は、科学を超えて、誰もが自分事として共感できると思います。
「インターステラー」以外にも、「オデッセイ」はここ最近の優れたSF映画のいいとこどりみたいな部分があります。楽曲を巧みにストーリーテリングに利用しているのは「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」を彷彿とさせるし、宇宙描写には「ゼロ・グラビティ」に通じる部分がある。前者については、町山智浩さんが詳細な解説をされています。http://miyearnzzlabo.com/archives/30854
※ちなみにマット・デイモンの「Hot Stuff」は、どうもCGというか、合成らしいです。残念(笑)。
今後のSF映画の流れに、少なからず影響を与える作品だと思います。オススメです。アカデミーでもがんばってほしい!
科学がかっこいい。植物学者がかっこいい。
科学には生きることをあきらめない力がある。
現実から目を背けず問題を解決していく。
その過程がとても爽快にポジティブに作られた映画でした。
ああ、生まれ変わったら理系になりたい。