第48回
天才試写会

2016.8.8 12時00分
『君の名は。』
監督:新海誠
出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ
試写会開催日:2016年8月8日18時開場/18時半開映
作品公開日:2016年8月26日(金)ロードショー
(C) 2016「君の名は。」製作委員会
STORY
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。「私/俺たち、入れ替わってる!?」・・・
『君の名は。』
第48回
天才試写会
天才のひとこと
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更新情報
次回試写会のお知らせ

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
2023.1.24 11時04分

試写会開催日:2022年1月30日(月)18時15分開場/18時半開映
作品公開日:2023年3月3日(金)
(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
糸と糸の重なるほんのわずかな、点
星の光のようなほんのわずかな、点
そんな瞬きの間。
異なる何かが重なるその点は
宇宙のはじまりとか、
原子のはじまりとか、
生物のはじまりとか、
わたしのはじまりとか、
大切な人とのはじまりとか、
いろんな大きさの世界にあって
だけど、ゆったりと横たわるように流れているようにおもえるこの日常も
ほんの瞬きの連続でできてるんだって、思い出した。
誰かと、誰か
何かと、何か
それは、
はじまりのはじまりはひとつだったものたちかもしれない。
そんな存在との再会の瞬間にはしる痺れが、
映画をみつめる間、からだじゅうに響いていた。
あんなにも映画に歌がガシッっと入ってきて、映画と歌と同時進行で、、
あんなにもどちらも相乗効果でつくりあげられてく映画をはじめて観た。
RADWIMPSの歌がなかったらあの映画は完成しない!!ってくらい、RADWIMPSなしでは語れない映画。
あれぞ、主題歌!!挿入歌!!って感じを体感させられた。
「朝起きたら入れ替わってしまう!?」っていう、あたかもありがちなストーリーの中から広がる新海誠ワールド!!
輪廻転生をテーマに、前世や現世、現世の中でも自分の生きてきた道の記憶、、
消えていくもの、残るもの、新しく出逢うもの、逢うべくしたもの、、、
自分自身の人生を見つめ直して、どこか切なくなった…
今までの新海誠作品とひと味違う、何度も観たい、大事な人とそっと手を繋ぎながら観たい、大人のためのアニメ映画。
ファンタジー映画に求めるのは、
現実を超えた世界に自ら入り込めて、主人公たちと一緒にドキドキワクワク出来ること。
『君の名は。』
ドキドキワクワク&ゾクゾクしました!
極上のファンタジーです。
新海誠さんの作品との出会いは多くの人と同じく「ほしのこえ」だったわけですが、当初のイメージは「ひとりでアニメを作っちゃった人」「とにかく背景がきれい」という比較的限定的なものでした。特に哀愁を誘う風景や夏の匂いを描かせたら秀逸、というところでその時点ではストーリーがあまり印象に残らなかったのが「秒速5センチメートル」以降少しづつ物語としてのご自身の完成形を模索されているのかな、と感じていました。「言の葉の庭」から3年で発表された本作はジュブナイル的少年少女の世界がさらに日本の現実に向き合うという形でさらに進化しています。
偶然「シン・ゴジラ」と同日にみたせいか、否が応でも同時代性を感じずにはいられなかったです。
音楽は個人的にちょっとズルいと思ったけど(向こうから泣かせにくるので)、RADWIMPSのファンならきっとたまらないでしょうね。
からまる糸のようなストーリーは「ここおかしいんじゃないか?」「矛盾してないか?」というこちらの気持ちにひとつづつ答えを出してくれる流れになっているので安心して楽しめました。
公開したらもう一度みてみます。
はじめての新海監督作品でした。
<現実>に見慣れた風景を、<現実離れ>した美しい光で描く作画。(IMAXで観たら気持ちいいだろうな)
夢で入れ替わる<現実離れ>した設定から、<現実>を連想せざるを得ないある重さと対峙するように展開するストーリー。
<現実>と<虚構>の間を行ったり来たりしながら、揺らぎ、うねり、流れに身をまかせた先にある、ものすごいカタルシス。<現実>の痛みを癒すような<虚構>の世界。なるほどエンターテインメントど真ん中。
神木さん、上白石さんの声の演技もホント素晴らしかったですー。感動。
絶妙なパラレル感。
置いてけぼりにならないようちゃんと追いつかせてくれる丁寧な構成。
アニメーションでしか描けない表現をここ一番でみせてくれる安定感も含め、
とても素晴らしい作品でした。
アニメーションだからこそ成立し得た強くて美しいボーイミーツガール
淘汰されて残った物語が王道なら,大切なメッセージを伝えるためには王道こそがふさわしい!
そんな風に思わせてくれた作品でした.
到達する前に減衰してしまうようなメッセージばかりが巷に氾濫するなかで,こういう映画の存在がとても嬉しいです.
癒されるのに、ドキドキする。
ハラハラするのに、安心する。
この絶妙な心地よさは初めての感覚で、
終始、作品に全身を委ねていました。
なんという幸せ。
空間、時間、精神、物質、いろんなものにキョリが存在して、
この作品自体が、それらすべての “結び目”なのかも、と思ったり。
そして、自分自身も“結び目”なんだ、と思ったり。
公開したら、また「君の名は。」の世界を旅します!
ストーリー、映像、音楽
すごく直球に心のど真ん中にきた映画でした。
この夏に
大好きな人と観たいと思った。
新海誠監督、やっぱりいいですね。
「言の葉の庭」も「秒速5センチメートル」も好きですが、「君の名は。」は一番かも知れません。
最初は正直、「転校生」?の焼き直しか、と思いましたが、とんでもない、
もっと違う所にベクトルがあり、素晴らしい構成でした。
また、RADWIMPSの音楽もバッチリ世界観に合っていて、とても素晴らしかったです。
好きな人と繋がる、何か。
好きな人に向かっていく、何か。
いつも、ぼんやりと、でも確実に、感じている「ご縁」という感覚を、
壮大に、ロマンティックに、描いてくれている映画でした。
夏の日の草の匂い、夢の中の手触り、新宿駅前の喧騒までもがリアルに感じられる描写に、
心の奥にある遠い記憶がざわざわと騒ぎ出す。
そして、ギュッと掴まれて揺さぶられた頃には、涙が溢れている。
アニメならではのファンタジーと、
あの悲しい日の出来事がフラッシュバックするほどの現実味が交差する、
「映画ならでは」が詰まった素晴らしい作品でした。
誰もが、心のどこかで、こんな運命の人との出会いに、憧れているのかもしれません。
萌え要素強めのものが苦手でアニメを観る時は一瞬身構えてしまうのですが、そんな先入観を軽々と超えてくる美しい映像力とストーリー力。
(パンチラシーンで軽く引き戻されそうになったけどセーフ)
クリストファー・ノーラン的SFのハラハラ感に、叙情性や命の扱い方など日本的な繊細さが加わって、心をぎゅっと掴まれました。
最後まで潔いシナリオ、そして音楽の使い方。
野田くんの作る音楽はやっぱりドラマティック。
「私は泣かんぞ」と堪えていたのに突破され涙腺を刺激しまくるから参りました。
「感情移入できる気がしない」という理由で、大人になってからアニメはほぼ観ていなかったのですが、その先入観を払拭させられた作品でした。こんなに手に汗を握り、ドキドキし、泣かされるとは。
2人が逢えるのか、逢えないのか。逢えてほしい、お願い、がんばれ、がんばれ、といつの間にかこの世界にどっぷり引き込まれていました。
いつの間にか、この世では2度と逢えなくなってしまった大切な人のことを重ねて観ていました。
いい涙を流させてもらいました。
もう一度観たいな。
告知を目にして学生向けの映画と思っていたものが『映画の天才試写会』になって少し驚きました。いい年のおとなになってだいぶ経つ私にもズーンとくる映画だったので、全ての人にお勧めです。東京を描写したシーンで、私も思わずカメラを構えてファインダーを通して見た風景が何回か出てきた共感もありました。都会のなかにも心に響く情景が現れる瞬間があるものですよね。
新海誠監督の「劇場でこの作品を体験することが、その人の生活における幸せのひとつになって欲しい」というメッセージを、『いい年のおとな』も感じることの出来る映画です。
最近の映画にはほんとよくスマホが出てくるな〜
しかもすげぇ使いこなしているな〜
と、つまらないことを考えてたのも最初だけでした。
途中からどんどん物語に惹きこまれていき、
これは何かすごいものを見させられているという気がしてきて、
最後にはやっぱりすごいもの見てしまった、ていう映画でした。
男と女、都市と田舎、過去と現在など対照的な世界を行ったり来たりするのに、
スムーズに物語を進行させる構成力がすごいです。
いや、そんなテクニカルなことどうでもよくて、エモーショナルな作品なんです。
いい年こいた大人こそ見るべき映画。
実は、新海監督の作品を見るのは初めてです。初めてだと言うのが、少し恥ずかしくなりました。
「君の名は。」めちゃくちゃ面白かったです!!!不思議なお話だけど、甘酸っぱくて、ドキドキして。最初、男女の入れ替わりなんて、よくある話しだなぁと思ってみはじめたら、全然予想しない話しの展開になっていって、だからって、置いてかれる感は全くなくて。
映画って、やっぱり面白い。スクリーンで見るのがいい。もっと、色々見てみたい。
恋の核心であるすれ違いを、これほどピュアに描き切った作品がかつてあっただろうか。
風景描写もひたすら美しい。
と同時に、この作品は忘却についての映画でもある。
ぼくたちは3.11を忘れてしまう。
だが、忘れても忘れても、ぼくたちはまたいつでも始めることができる。
夢の中で、リアルに切実な気持ちになったり必死にもがいたりするあの感覚。
夢から醒めた瞬間、すごく大事なことをしていた気がするのに秒速で忘れていくあの感覚。
何度も味わったけど、気にも留めていなかった”あの感覚”から、
まさかこんなに壮大なファンタジーと恋物語が生まれるなんて。
後半からの展開に、ずっと鳥肌が立ったままでした。
ストーリーもさることながらキャラクターも全員好きになれて、
観終わった後とても爽やかな気持ちになれます。
「秒速5センチメートル」の切なさや世界の美しさに、
ど真ん中のメジャー感が加わって、国民的映画へと進化した!
そんな素晴らしい作品でした。
“少年と少女”“都会と田舎”を追体験、「やっぱ青春だよ、うんうん。」とか思いながら見てたらその後の展開に「うわぁ、そっち!?」。一つ間違えば“トンデモ映画”な話を“とんでもない映画”に仕立て上げた監督&スタッフ、そしてアニメーションの可能性に脱帽。2016年の夏に甦った「少年ドラマシリーズ」です。
あまりにも崇高な“交わり”を見た。
交わりは人に「勇気」を与える。
そうだ、私たちは、もっともっと、たくましくならなくてはいけない。
これからを共に生きるために。