第52回
天才試写会

2017.2.2 12時03分
『ラ・ラ・ランド』
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンほか
試写会開催日:2017年2月2日18時半開場/19時開映
作品公開日:2017年2月24日(土)TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー
(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
STORY
女優になる夢を叶えようと、田舎町からロサンゼルスへ出て来たミア(エマ・ストーン)。映画スタジオのカフェでバリスタとして働きながら、オーディションを受ける日々を送っているが、チャンスが訪れる気配はまるでなかった。ある夜、ピアノの音色に誘われてバーに入ったミアは演奏に心を動かされ、ピアニストに声を掛ける。だが、店長(J・K・シモンズ)の選曲に従わなかったせいでクビになったばかりのピアニストは、無礼な態度でミアを無視する。彼の名前はセバスチャン、通称“セブ”(ライアン・ゴズリング)、実は数日前に渋滞の高速道路で、出遅れたミアに激しくクラクションを鳴らした男だった。
『ラ・ラ・ランド』
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次回試写会のお知らせ

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
2023.1.24 11時04分

試写会開催日:2022年1月30日(月)18時15分開場/18時半開映
作品公開日:2023年3月3日(金)
(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
お問い合わせ/映画の天才委員会(中井圭・石田文子・田尻博美)
ここ数日、家の中で布団にくるまり
ああでもないこうでもないと
ちいさな脳内で過ごしておりましたが
ハリウッドの広い宙をみて
布団を蹴散らしたくなりました。
観終わった瞬間に
あすのことをおもう映画に、
久々に出会えました。
胸が高鳴り、躍り、張り裂け、熱くなり…
そんな目に見えない心模様を、
鮮やかに見せてくれます、見事に聴かせてくれます。
このミュージカルは無敵です。
早くもう一度浸りたいです。
「セッション」のデミアン・チャゼル監督の最新作にして、「セッション」の正統進化版とも言える大傑作。(構想はセッション以前からあったようだけど、結果的にこの順序で良かったと思う)
師匠と弟子の物語だった「セッション」に比べて(宇多丸さん曰く「ダースベーダーの手を取ったルークの物語」)、今回は人間関係も時間軸もグッとスケールアップ。
夢を追うこと、人を好きになること、大人になるということ、2時間6分に人生そのものが凝縮されている。
若い子たちは王道のボーイ・ミーツ・ガールものとして楽しむだろうし、大人の観客は
「あの時、あの道を選択してたら、
どうなってたんだろう…」
と自分の人生を重ね合わせて、より深く味わえるはず。
全編どこを切ってもすばらしいのだけど、それまでの仕掛けが全回収されるラストが圧巻。(予告編がややネタバレ気味なので注意)
ライアン・ゴズリングのカッコよさと切なさにもため息が出る。
映画と音楽への愛とリスペクトに溢れているのも良くて、映画についての映画(アルゴとかバードマンとかね)が大好きなアカデミー賞の受賞はまぁ確実でしょう。
一度観たら最後、テーマ曲が一生頭から離れなくなることは間違いない。
2月24日公開、僕もなるべく音響のいい劇場を探して再見するつもりです。
最初の5分で心をわしづかみにされて、ずっとずっとドキドキが止まらなくて、最後の5分で完璧に降伏してしまった。
音楽、映像、ダンス、ストーリー、2人の演技、そのすべてが絶妙に絡み合って「あぁ、エンターテイメントって素晴らしい!」とあらためてピュアに思わせてくれる大傑作。
16歳の私が見ていたら、この映画のせいで別のエンターテイメントを目指して人生変わっていたかも。
斜に構えないでいいものはいい、と言いたくなる映画。素晴らしかったです。
しかし、ピュアな恋を演じさせたらライアンゴズリングの右に出る者はいませんね。
基本的にミュージカル、アニメに対して偏見がある私です。前作の「セッション」を観て胸の高鳴り感が半端なかったので、もちろん前評判も高かったし「ラ・ラ・ランド」やってくれました。刹那感切り口の違うエンターテインメント性、面白かった。
映画やお芝居を観る時にはできるだけ事前情報を入れないようにしているので、
上映前の中井さんの解説で、「なるほどミュージカル映画なのね」、と知る。
冒頭の数分で心を持って行かれた。こんな仕事をしてるのに、全然把握しきれていないが、
「ミュージカル」「ダンス」を映画でやることの予定調和に挑戦し、打ち勝っている作品だと思う。お話の筋はわりと単純なのに、心の刻まれ方が深い。もう一度観たいシーンがたくさんある。
ラストの怒涛の伏線回収、そしてカタルシス昇華に相当グッときた。
主役の二人の組み合わせについて、どこかで既視感があるな・・・とずっと思っていたら、「LAギャングストーリー」で共演してたのね。あの時のライアン・ゴズリングは、同性から見ても異常にカッコよかった。でも、歳を重ねてくたびれた男の演技もサマになっている、ズルい。彼は、劇中で本当にピアノを弾いてるようだったが、元々弾けたのか、このために練習したのか。「セッション」のように鬼訓練を受けたのか・・・。
オスカーに関しては、僕の見立てでは作品賞は50:50かな、と。ぜひエンタメ中のエンタメで、「いま、アメリカ社会が選ぶべきものは・・・」と難しく考えがちな会員たちの固定観念をぶっ飛ばしてくれることを!
演技、音楽、美術、撮影、すべてが素晴らしい映画でした。
ミュージカルの傑作にはバックステージものが多いですね。
冒頭のダンスシーン(言っちゃっていいのかな?)に有名なひとが一人も出てこないのが良かった。つまりそういう人たちの映画なんだな。LA(ロサンゼルス)にはこんなほろ苦いラブストーリーがそこかしこに落ちているんでしょうね。
オープニングの数分間に心を奪われ、最後にまた持ってかれた。劇中の「ミュージカル濃度」を監督が巧みに調整しているので(淡い部分は本当に淡く、普通の青春映画を観ている気持ちになるほど)、終盤不意打ち的にカタルシスが増していくシーンでぐっと心を掴まれる。映画の天才に参加する度に言ってますがIMAXなどであらためて観たい作品でした(国内にフルのPANAVISION上映がほしいです)。
中井さんの情報によると監督のデミアン・チャゼルは前作「セッション」より前にこの作品の構想があったそう。「セッション」もパイロット版の評判から資金集めをしたというし、「出す順番」という意味でも演出だけでなくプロデュース能力の高い人なのかなと思った。
J・K・シモンズのさりげないキャスティングはもはやチャゼルファミリーといった感じ。チャーミングでした。
最初の5分と、最後の5分を、もう20回くらいずつ観ていたい。
試写終わって、胸がキュンキュンして収まらないので、その足で一人、ジャズBarに行った。
ミュージカルは嫌い。だけど、めちゃくちゃおもしろかった!
初めてミュージカルの必然性を感じた作品になりました。これは、ミュージカルじゃなきゃだめですね。
ものすごくアナログ的な表現にこだわっていることが、この作品をとても新鮮なものにしてくれているし、
なんともいえないウキウキするグルーブ感を出しています。
2作目でこのクオリティー&メジャー感。デミアンチャゼルの今後の作品がものすごく気になります。
LA LA LANDは、絶対に結末を知らずに見た方がいい。
しかしこの映画は、他人にしゃべりたくなる魅力にあふれている。
「素晴らしかった」で止まればいいが、あなたの近くの浜村淳さん的な人は語り続けて、
きっと結末まで口をすべらしてしまうに違いない。
LA LA LANDは、絶対に絶対に結末を知らずに見た方がいい。
だから早く見た方がいい、浜村淳さん的な人が近寄づいてくる前に。
2月24日公開。
24日に見れば、あなたが浜村淳さんになれる。
帰り道、少しステップ踏んだ。歩いてる僕に時々カラフルなスポットライトが当たって、東京の沢山の人の中でも、僕は僕で主人公なのだと何だか勝手に舞い上がった。ミュージカル映画は、僕をハッピーにしてくれて、何だか、いろんな束縛から自由なんだって気持ちにさせてくれる。これってすごいよね、やっぱりミュージカル大好きです。そんなミュージカル映画を再構築して、ここまでドキドキさせてくれる、その力量にありがとうって言いたいです!シュルブールの雨傘も、パリのアメリカ人も、雨に唄えばも何も、いっぱいまたミュージカル映画みたいっす!
素晴らしかった。
チクチクチクチク聴覚を刺激されてここまで胸が高鳴った映画がこれまであっただろうか…いやない。といった感じでした。
出会いも別れも全てが尊くて、美しかった。
そして、美しいものを観た後に、ふと我に返ってゾッとする感覚を久々に味わいました。
あぁ私ももっと夢を見なくちゃ。
もっともっと夢に向かってまっすぐでいなくちゃ。
ちなみに私はもう一度劇場に足を運ぶつもりです!!
役者さんをはじめ色々なものが豪華で規模の大きい作品なのに、
映像表現にアナログな手法を沢山使っている所がとてもチャーミングな作品でした。
照明や服装、舞台や撮り方にふんだんに遊びがあって、見ていてワクワクしてしまう。
なにより、どのシーンも大胆な色使いで本当に美しい。
誰が見てもどこか共感してしまうストーリーで、それ自体は確かに奇抜では無い。
でもその行程の描き方が何とも情緒的で斬新。なのにしっくりくる。深く伝わる。
やっぱりミュージカルはいいなあ。
ライアン・ゴズリングの台詞のユーモアにくすくす笑いながら見ていたのに
エマ・ストーンがオーディションで歌う一曲に、心を締め付けられました。
そしてラストでまた心をかき乱され。
色々な気持ちがわき上がり、素直に勇敢に生きていこう。と思いました。
鬱屈とした毎日に風穴をあけてくれる映画です。すごいです。
また絶対に観に行きます。
冒頭のシーンがとにかくカラフルで、とびっきりに明るいのに、
なんでか涙が出てました。
これまでのミュージカル映画とはまたどこか違う、
キュートで素敵なんだけど、どこか切なさも残る大人のミュージカル映画。
そして何より、好きなことに一生懸命突き進む姿が
こんなにも人を元気にするんだなあ、と。
観たあとの気持ちよさが、すごいです。
桟橋の上の空の色と、ラストの走馬灯のようにたたみかけてくるところが
美しく、なんだか儚くて、ずっと頭に残ってます。
観たばかりだけど、もっかい見たい!
アップルミュージックでサントラを聴いてはまだ涙が出そうです。
感動の余韻が冷めぬうちに、もう一度劇場へ行って観ます。
ミュージカルってポジティブすぎて急に歌を歌いだすしあまり好きではありません。舞台でやればいいじゃんとか思っています。ただこの「ラ・ラ・ランド」はいわゆるミュージカルとしての王道パターンはおさえつつ、演出力でミュージカルというジャンルからはみ出して映画としてちゃんと楽しめるところが好きです。映像もキレイで歌も良くてストーリーも良くて主役の2人の演技も良いので、総合点高いです。
あのとき、ああしてれば、ああだったかもしれない。
大人になるほどに増えていくこの気持ち、
後悔といってしまったら今の自分に申し訳ないこの気持ちに、
ぎゅーっとしめつけられました。
また絶対みにいきます。一人でみにいきます。思う存分ひたるために。
それがこの映画の正しい見方な気がしています、個人的にですが。
ありがとうございましたー。
『ラ・ラ・ランド』は、僕が苦手だと思っていたミュージカル映画の概念を完全に覆してくれました。
心踊るエンタメであり、
大スペクタクルであり、
もちろんカッコイイ音楽とダンスに酔いしれながら、
最後には、しっかりとドラマを観た満足感に浸っている自分がいました。
ほぼ楽しい気分、
でもちょっとだけ
くやしい気持ちにもなりながら帰路につく、
そんな映画でした。
自分の日々のいろんなこと、
勝手に制限や上限や閉塞感を加えてるのに反省して、
もうちょと好きな風に自由にやってみようかな、
気分にさせてもらえました!
アカデミー賞楽しみですね。
サントラもほしくなりました。
レトロな雰囲気が漂うのに全く新しい感覚でした。
ミュージカルというほど偏ったものでもないし
もっとライトに入り込めるが、もっと多くのものがぎっしり詰まった作品は
是非多くの人に観てもらいたい作品です。
今も余韻に浸れる映画。
いい意味でこれぞハリウッド映画。
あの世間を騒がせている大統領は言うでしょう。
「どうだ、これが偉大なアメリカだ!」と。