カンヌ映画祭に参加中。

今、カンヌ映画祭に来ている。すべては巡りあわせの産物なのだけど、それでもカンヌ映画祭に参加している。僕にとって、これは今までの映画人生において、とても衝撃的で、大きな意味を持っている。この状況に感謝しながら、カンヌ映画祭を満喫している。さまざまなメディアで「カンヌ、カンヌ」と聞いても、自分にとって所詮は遠い出来事で、あまり現実的なものではなかったが、今回、現地に来て、ひとつひとつに触れていくことで、信ずればひとつひとつの物事が手の届くところにあるんだなあと再確認することができた。だから、僕は自分にまつわる全ての事を諦められないんだと思う。酸いも甘いも身体に染み付いた29歳でさえ、そんな気持ちにさせる、いわば夢が詰まったカンヌ映画祭は、それだけで宝物として、これからも僕の記憶に残る。
 
今回は、2週間あるうちの後半1週間の参加となった。たぶん、カンヌ映画祭の魅力を30%ほどしか味わっていないのだろう。状況が許せば、ぜひ来年も来たいと思う。特別、海外に魅力を感じていない僕は、住んでもいいんじゃないかぐらいまで、このカンヌを気に入ってます。
カンヌ映画祭の旅行記は、後日ちゃんと書きたいと思う。
僕の人生観を変える体験だ。
 
執筆:中井 圭