第12回天才試写会『バベル』

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2月26日(月)                       
ONE WORLD。『バベル』
(4月28日より全国ロードショー)

天才映画 『バベル』 >>
神は、人を分けた。
「面白い映画を、面白い人にもっと見せたい」というコンセプトで生まれた“天才試写会”。新年一発目となる第12回目は、第59回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞し、アカデミー賞レースでも、作品賞、監督賞、および菊池凛子の助演女優賞ノミネートで世界中の話題をさらった映画『バベル』。世界各地で陥っているコミュニケーション不全を、神の視点で痛切に、それでいてかすかな希望とともに描いた傑作です。映画の天才委員会は、本作をお祭りと騒ぐメディアの扇動とは別の視点、つまり正しいコミュニケーションとして、本質を見抜く力を持った天才の皆さんに本作を観ていただくことにし、その感想を下記に記載しています。早くも本年を代表する作品として、この「映画の天才」で扱えたことを誇りに思います。
『バベル』公式サイトはこちら


いつもお馴染みの大谷さんと繁田さん

「風とバラッド」で活躍中の中村聖子さん

アーバンリサーチの村手謙介さん

天才のひとこと
この映画の中には、今まで見た光景の中で最も美しいものが存在していました。映画に人生そのものが内包されている、そう感じたのは初めてです。

富岡洋子/アートディレクター


すごく切ない・・・人は本当に悪い人はいないと思うけど、色々なタイミングや行き違いでこんなにも人の心を傷つけてしまう。本当に切ない。。。

伊東小織/デザイナー


ほとばしる「熱情」を1℃も下げることなく、フィルムの1コマにいたるまで、その熱量をいきわたらせる完璧な「理性」。両者の合致が、かつて見たあらゆる映画の中で、おそらく最大のインパクトを僕の中に残した。ひとつ思う。テーマを決めてドラマを作ったのか。それともドラマを考え、テーマを語ったのか。

櫻井圭記/アニメ脚本家


素晴らしい。内容ももちろんだけど、「音」がすごく心に残る!荒野に吹く風の音は、世界の人々のすきま風を集めたようだ。あたたかい心を持たねば。

佐々木聖子/音ランド


物語の始まりとなる銃声を聞いた瞬間に、小学生の頃、蟻を踏み潰しながら学校から帰ったことを思い出しました。その時はなんとも思わなかったのですが、あとからじわじわと怖くなり後悔したのを覚えています。 私が感じたこの映画への共感は、自分を認識してくれる人がいるということがいかに有難いものなのかを再認識しました。帰りに鶏肉を食べて帰ります。

中武哲也/Production I.G・プロデューサー


はじめから最後まで、緊張感がありました。久しぶりに「体がこわばる」という感覚に襲われました。言葉では上手に説明できないですが、とにかく気が緩まなかったです。

村手謙介/アーバンリサーチ・バイヤー兼店長


書いて消して書いて消して、「言葉」にものすごく慎重にならされます。 そして「触れる」場面の印象の強さ。 「触れる」ために尽くされる言葉の弱さがヒリヒリして。 すみません、本当にうまく言えないんです。 頭悪いなりに何か受け取りすぎた気がします。

白池円/脚本アシスタント


言葉の壁というだけでは言い表せない、文化というか、環境の違いというものを越えることの難しさを感じた。モロッコの人々のアメリカ観光客を見る目がすごく印象的で、その壁を越えてわかり合えることができるのかなぁ…普段私たちが無意識に見ないようにしているところを見せつけられたような気がしました。もう一回見たいです。

八田亜矢子/タレント


何かを伝えたり、誰かとわかりあったりするには、あまりにも色々なハードルを人間は持ちすぎているのかも…と感じるとともに、それでも生きていく人間の強さを感じた。

久保浩章/フラッグ・代表取締役


一生かかっても分かり合えない人がいる。 一生かかって最後に分かり合える人がいる。 後者の人生の方が意味があるのではないでしょうか?

ケンシン/映像クリエイター


人に気持ちを伝えるのは難しいですね。アカデミー会員たちは、この映画が聞こえなかったのか、聞こえないふりをしたのか?楽観的かもしれませんが、本当は届いていたのではないでしょうか?

内野寛/翻訳業


言葉を分かたれた人類が皮肉にもこんなにも悲しくつながっているとは。 ああ、なんともやりきれない無情感。

鈴木裕史/ミンナハッピー・放送作家


言葉が通じないことは言語が通じないこととはちがう…のだな… ちょっとアメリカ批判的なところもあるのかな。 日本の立ち位置がいまひとつわからなかったけれど 菊池さんはよくがんばった!

中村聖子/風とバラッド・コピーライター


うーん。難しい。国境は線だけど。そこには見えない壁があるんですね。 世界へ羽ばたけ藤井たかし!

今井真知子/フォトグラファー


世界の狭さと愚かさを痛感させられた。 この映画を通じて人間の“生”についてもっと考えるべきだと思う。

高井聡/グラフィックデザイナー


たぶん渡辺淳一さんだったと思いますが… 「人生とはジゴクである」――――といくフレーズをおもいだしました。 生きるというのは、苦なのだなーっと

ハマナカチホ/デザイナー


様々な国の様々な問題をうまくとらえていて、場面のかわりなどもイライラせずに、スムーズに見れた。少し重たい内容でも少しはにかんでしまうような出来事もあったり、ひじょうにボーダレスな作品だった。今回は自分の国の日本の物語もあったが、世界の人にみてもらいたいと。

福井浩治/エンジニア


素人には無理。

北村崇/カメラマン


「キクチリンコ」の話題で、世間では作品自体の内容がかすみがちだが脚本や人種、政治の問題など作品自体の存在感がすばらしいと思った。

開大輔/フォトグラファー


難しかったです。人間の培ってきたConsequencesを考えさせられると共に、つながり、というものも感じました。

姜佳順/システムエンジニア


全てのシーンが重要でした。 やはり「愛」は考えている以上に深いです。

モリケイ/イラストレーター


深いです。私がこの映画を観て思った事はこの映画は銃がなければ話にならない。死というものをみたり感じたりしたくない物です。世の中に銃は必要なのかと、それがもしなかったらどれだけの死がなくなるだろうかと。そんな風に思いました。

三栖美穂/はんこ作家


リンコさん、すばらしいですね。アカデミーは、僕があげます。 美しい絵と、弦の音。一つ一つのカットが宝石のようでした。あまりに受けとめたくないコトばかりで、青い空に赤いドレスなど、「イメージ」だけが心に残ってしまいます。

宮坂淳/博報堂iBCクリエイティブディレクター


子役の子たちと演技が良かった。国境警察とメキシコ人の場面が個人的には好きでした。

シュウタロウ/ヘアメイク


21グラムと同じく、ゾッとする映画、でした。

内村京子/株式会社サーバードメイン・社長


不条理の上に成り立つ人生。その先に待ちうけるモノとは、そしてその叫びは伝わるのか?理屈では無い。現実を見て感じろ!!

根田拓也/フォトグラファー


今の自分の生活とはむずびつかないようで実はとても身近な映画だったような気がします。きっと、メキシコ、モロッコの人達も、それぞれ違う風にみえたんだろうなぁ。

赤津正樹/PAA・代表


子供を100%管理できない、大人のもどかしさ。 (やりすぎると異常な愛情に)なってしまうし。仕事できないし。

福田昌史/プロデューサー


ときどき、自分の今の生活が砂の城のようにもろいものに感じることがあり、この映画にはいろんなものを感じさせられました。

安谷ジゲン/コピーライター


残念ながらよくわかりませんでした。ゴメンナサイ。

ナカムラヂュン/グラフィックwebデザイナー


昔、まだ本名の頃の菊池さんとお仕事させていただいたことがあります。その方がこんなにBigになられた事を喜んで観よう!と思っていたのですが、ショーゲキなシーンばかりで、良い意味で、2度と観たくない!と思ってしまいました。賞をとって欲しかったですね。素晴らしかった!!!

シモダイラジュンコ/スタイリスト


ネガティブな内容だけど深い。

オオタニヒカル


正直な感想。何故か観ている途中から気持ちが悪くなってしまった。リアルな映像と、人間関係の中にある複雑な絡み、心の中の裏側など、そういった部分がどうしても見えてしまったからかもしれない・・・。でも、それがあるのが人間なのか・・・!?

須藤キョウコ/スタイリスト


鍋を使うシーンが、愛おしく感じました。美しい。

中村靖日/俳優


世の中どうしてこんなに面倒くさい事になっているのでしょう?もう少し何も考えないで過ごせないのでしょうか・・・私の中のアカデミー賞助演女優賞は「アメリア」です!!

繁田美千穂/スタイリスト


正直、複雑でリアルな作品に気持ち悪くなりましたが、最後に伝わった感じでした。もう一度ゆっくり観たいと思います。

須藤晋治朗/ウィングアップパートナーズ・ビジネス企画室・室長


あのモロッコの男の子がライフルを壊したときが全て。守るべきことが多すぎて、守らなければいけないことがありすぎて、信じることを忘れてしまっているのかも。もっと、シンプルで大切なことだけを守れる世界になれば・・・。

竹下三恵/オーラソーマプラクティショナー


アレハンドロ色ばっちし出てました。好きです。ハリウッド映画しか観ないアメリカ人には分かりにくいのかもね。結局、作品賞が『ディパーテッド』になっちゃうのは。

高畠佳美/プランナー&編集


結局、つらい時こそ、かけがえのない愛?とても心が痛む作品でした。。。

田上陽子


一丁の猟銃が運命の引き金を引いて、それに翻弄される人達が究極の発言をさせられることになる不思議なマジック。美しくて切ない異色の反戦映画でした。

檜山巽/アーティスト・Gデザイナー


ごっつう恐かったです…緊張しっぱなしで首がはってしまいました。“こども”がテーマだったんですね。どこの世界でも子供がギセイになって。母親も。先進国であればるほど子供に対しての“思い”がマヒしてるんでしょーか?日本もますます少子化。世界の向うところは人類滅亡ですか!?神様も見捨ててるのかな。

Susie/デザイナー&スタイリスト